
パリ五輪柔道男子代表の橋本壮市(浜松市出身)が繰り出す得意技“橋本スペシャル”とは…史上最年長32歳「勝ちにこだわりたい」

開幕まで約3カ月に迫ったパリ五輪。注目の静岡県勢を紹介します。
今回は県勢でパリ内定第1号になった浜松市出身、柔道男子73キロ級の橋本壮市(そういち)選手。32歳でのオリンピック初出場は、日本男子柔道では史上最年長です。橋本選手のパリへの誓いとはー。

橋本選手の得意技は袖釣り込み腰(そでつりこみごし)。通常は両手での組み手から放たれる技ですが、左手一本で相手を担ぎ込むのが、橋本選手が編み出した袖釣り込み腰です。
その技の秀逸さから「橋本スペシャル」と称されます。
「小学生のうちから右で組んで左での技っていうのはやっていたので、それは今でも繋がってるところかなと思います」


橋本スペシャルの原点となったのが小学生時代。浜松市で生まれ、地元の道場に通い全国大会で活躍しました。
中学から静岡を離れ、柔道の名門・東海大相模中・高校に進学。全国高校総体で優勝しました。そして2017年には世界選手権を制覇。第一線を走り続けてきました。

しかし、同じ階級にいたのが2016年のリオ、そして21年の東京で金メダルを獲得した大野将平選手。絶対的王者が、オリンピック出場を目指す橋本選手の前に立ちはだかってきました。
それでも橋本選手は、オリンピックを目指し続けました。

「諦めなければチャンスはやってくるんだなと思いました」
その言葉通り、東京オリンピック後も世界のトップで戦い続け、昨年出場内定を手にしました。
柔道の場合、他の選手よりも明らかに優位と判断された場合は早く内定を出す方針で、ケガ防止や、海外のライバルの対策に専念できるなどのメリットがあります。
「五輪が決まった状態でいろんな大会に出られたのは自分の中で大きかった。いろんなことにチャレンジできました」

特に、去年秋のアジア大会はオリンピック同様に選手村が設けられるなど、環境面でもパリの予行演習になったといいます。
「アウエーの中で戦えたということもそうですし、アジア大会はオリンピックに近いような大会。他の大会と違い、調整の仕方などで制限された中での挑戦だったので、経験できたのは大きかった」
32歳で迎えるオリンピック。橋本選手がパリへの誓いとしてフリップに記したのは「勝」。

「やっぱり出場するだけでは意味ない。しっかり勝ちにこだわる。小学生で柔道を始めて、試合に出た時期から、やっぱり勝ちにこだわるというのはいつも持ってました。地元の応援は本当に僕の力になるので、そういった力をオリンピックの舞台ですべて出して、金メダルを獲りたいと思います。応援よろしくお願いします」
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