2024年4月17日

清水エスパルスユースのドリブラー土居佑至「プロを目指して清水に来た」夢に向かって一歩ずつ

清水ユースのMF土居「将来は海外で」

U-18サッカープリンスリーグ東海で清水エスパルスユースの攻撃にアクセントを加えているのが背番号8の土居佑至。得点感覚に優れた左利きのドリブラーだ。

2年生ながら開幕から2試合連続でトップ下に入り、第2節の四日市中央工業高戦では左クロスに飛び込んでチームに先制点をもたらした。

1−2で敗れた開幕戦の浜名高戦でボールロストが多かったことを反省し、狭い局面ではワンタッチでさばくことを意識。無理はせず、前を向けた時に仕掛けるよう心掛けたという。随所にキレのあるドリブルを繰り出し、清水ユースの攻撃を活性化させた。

三重からエスパルスへ

三重県津市のH＆AFCジュニアユース出身。中学時代にU-13〜15の年代別日本代表に選出され、清水スカウト陣の目に止まった。

「プロを目指してエスパルスに来た。慣れない環境だけど、プロになるために食事も睡眠もしっかり取るようにしているし、練習でも自分の課題を克服しようとしている」

親元を離れ、静岡に来て1年。今も志高く、自分自身と向き合う日々だ。

167センチと小柄だが、プレーは力強い。沢登正朗監督は「アグレッシブに仕掛けることができる」と土居のスタイルを高く評価している。

トップ下の土居は左脇にU-17日本代表の小竹知恩、右脇にU-16日本代表の針生涼太を従える。サイドに配置された突破力のある2人の能力を引き出しながら、自分も生きるー。そんな理想的な関係を構築できるか。

記者の質問にも自分の言葉で落ち着いて答えることができるのは、明確な目標があるからだろう。「スタメンでしっかり活躍して、チームをプレミアリーグに昇格させたい。自分もまずはトップチームに昇格して、将来は海外でプレーしてみたい」。夢に向かって、着実に歩を進めている。