
「何とか継続してほしかった」富士花鳥園の再開が極めて難しく…ノースサファリサッポロ運営会社から土地契約解消の申し入れ 生き物も別の場所に=静岡
2025年1月、惜しまれながらも無期限で休園となった静岡県富士宮市の富士花鳥園の再開が極めて難しい状況になったことが分かりました。富士宮市長は「なんとか継続してほしかった」と残念がりました。
<東部総局 竹川知佳記者>
「無期限の休園となっている富士花鳥園です。建物の方を見てみますと、最終営業日から2か月半が経ち、人気がなく、静まり返っています」
1993年にオープンした富士宮市の富士花鳥園は花や鳥と近い距離でふれあえると人気を集めていました。しかし、自然災害の被害やコロナ禍で客が減ったことなどを受けて2025年1月から無期限の休園となっていました。
富士宮市によりますと休園後すぐ、無許可建築が問題となっている北海道にある動物園の運営会社「サクセス観光」が経営権を取得。
「富士花鳥園」を動物とのふれあいを増やして再開する形を模索していましたが2025年3月中旬、土地の契約を解消したいと申し入れがあったということです。施設で暮らしていた生き物はサクセス観光が3月末までにすべて別の場所に。最終営業日から2か月半が経ち、無期限での「休業」としていた富士花鳥園の再開は極めて難しい状況になりました。
30年以上にわたって愛されてきた地元の観光地をめぐる状況に富士宮市長も残念な気持ちを示しました。
<富士宮市 須藤秀忠市長>
「なんとか継続してほしいと思ったけども、市としては何とかあそこの活用を富士花鳥園のやってきたようなものとは違う形のもので活用できたら良いんじゃないかと」
富士宮市は、なるべく早く、現事業者との契約解消の手続きを進めたいとしています。
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