2025年7月21日
静岡新聞運動部

ジュビロ磐田が練習再開!1週間のオフを経てハッチンソン監督が戦略語る「強みをより強くしたい」 

ジュビロ磐田は約1週間のオフ明けとなった7月21日、練習を再開しました。次節8月2日のブラウブリッツ秋田戦(ヤマハ)までの期間にコンディション調整や課題の修正を行い、残り15試合での巻き返しに繋げます。

ジョン・ハッチンソン監督


-オフはどう過ごしたか。

いい時間を過ごすことができました。家族と一緒に時間を過ごして、朝ゆっくり起きて、朝ご飯を食べて、その後また試合を見るんですけど(笑)。しっかりリフレッシュできましたし、プレシーズン初日のような感じで、選手もいい状態でした。

疲れも見えましたけど、練習中はしっかりプッシュできたと思っています。選手も充電する機会だったと思うので、またここからしっかりと後半戦に向けてやっていけたらなと思っています。

-最悪の内容だった7月6日の熊本戦から、7月12日の札幌戦は5-1と快勝した。今後さらにバージョンアップしたいところは。
まず勝利というのは非常に良くて、もちろんそれを目指してやるんですけど、よりうれしかったのはパフォーマンスがすごく充実していたところだと思います。エネルギーもあって、パフォーマンスを発揮して、ジュビロのフットボールができたと思っています。

仙台戦(6月28日)もそうだった。いいフットボールができて、ゴールがついてこなかった。ただ熊本戦が許容できないパフォーマンスだったというところなんですが、札幌戦でいいパフォーマンス、非常にハイレベルなものを見せられた、かつ勝利に繋げられたということがすごく良かったと思っています。

ここから取り組んでいくこと、積み上げていくこととしては、これ一つというところでもないんですが、現モデル全体を改善しながら強みをさらに強力にしていくこと。そしていくつか弱みを晒されている領域もあるので、そこはしっかりと改善しながら、強みをより強くしていくところだと思います。

-オフや中断期間が長すぎないか。
休み中もランニングのプログラムを選手に与えてやってきたので、多分他のチームの休みより何日か多いですが、大丈夫だと思っています。この6カ月、かなりの試合をやってきたので、クラブとしてもプレーの方法を変えたというのは、選手がそこに適応するのにエネルギーを使うと思うので。

札幌戦も非常にフィジカル的にも走れていたので、そこまで落ちることはないと思っています。今週しっかりと追い込んでいこうとは思っているんですが、やりすぎず、際の部分を攻めながら、いかにピークに持っていけるか。J2はピークに持っていかないと勝てないリーグだと思うので、そこへ持っていきたいです。

今日の練習に関しても、ショーン(オントンコーチ)がいい練習を作ってくれました。コーチも選手のことをプッシュして、選手もハードワークしましたし、この休み中ちょっと落ちましたが、3日から4日で戻ると思います。

-今夏は大型補強をした。どう生かしていくか。
他の選手と一緒だよということは彼ら(新加入選手)にも伝えました。ただ試合に出たいためにジュビロに来たんだったら、それは違うと。しっかりと自分のために、エンブレムのために、ファンのため、選手のために戦える覚悟はあるのか。そして他の選手とポジション争いをして出場時間をつかみ取ってほしいということは伝えています。

-グスタボシルバ選手の特長は。
一見すごくいい選手に見えますが、外国籍の選手が日本に来たら全く文化も違う、食事も違う。特にこの時期の暑さもあるので、慣れるには時間がかかるかなと思っています。

ただ素晴らしい選手であることは間違いないので、ウチのフットボールをプレーしながら、フットボールで改善をしていく。そのポジション、ウイングなどに求められることをしっかり理解していけばいいなと思っていますし、グスタボがいい競争をこのチームにもたらしてくれるなと思っていて。

常に選手にはちょっとした不安感を持っといてほしくて、ちょっとでもパフォーマンスを落とせば奪われるよというところで、そこをしっかりとグスタボが与えてくれると思っています。

-井上潮音選手が加入したボランチの組み合わせについて。
一番調子のいい選手を組み合わせます。今は力也(上原選手)と大毅(金子選手)。そこからは潮音、勇樹(相田選手)次第。そこは戦ってポジションを奪ってほしい。

僕にとってはシンプルで、年も給料の金額も関係なく、試合に出ている選手の調子が良ければそのまま出続けますし、例えば負傷した、累積がたまったというところでポジションが空けば、他の選手にチャンスが開いてくるだろうし、そういうふうに見ています。

例えば永嗣(川島選手)がいい例ですよね。調子を落としてポジションを明け渡しましたけど、戻ってきて非常に良い調子を維持している。

-リーグ戦の再開までに練習試合などを行うか。
30分×4本をやる予定です。チームを1回ミックスして、秋田戦に戦えるのは誰かということを判断していきたい。もちろんこの前の札幌戦も頭にあるので、調子がそのままであればというのもありますけど、しっかりそこで見極めたいなと思っています。

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