2025年8月1日

全国高校総体サッカー女子、常葉大橘が初の決勝進出!“県勢V6”に王手!「藤枝順心の思いも背負って」決勝は大商学園(大阪府)と激突

全国高校総体サッカー女子の常葉大橘は準決勝で神村学園(鹿児島)と1-1の末にPK戦で勝利し、決勝に進出しました。
前半3分に先制を許しましたが、後半32分、途中出場のFW松浦芽育子が獲得したPKをMF小島あのんが冷静に決めて追いつき、2戦連続となるPK戦に持ち込みました。相手の1人目が外したのに対し、常葉大橘は5人連続成功。決勝では大商学園(大阪)と対戦します。
全国選手権と全国総体は藤枝順心が5季連続で優勝しています。常葉大橘の初優勝とともに、“県勢V6”に王手をかけました。
DF望月寧々主将「後悔ないよう出し尽くす」

―決勝進出を決めて。
勝ちが決まったときは実感がなかったが、やっと来たなという感じ。あと一つ、後悔のないように出し尽くす。
―試合を振り返って。
相手のスピードに慣れる前に失点してしまった。慣れたあとは1失点で抑えて、最後の最後にチャンスをつかみ取れてよかった。
―松浦選手が復帰した。
戻ってきて絶対決めてくれると信じていた。結果的にPKをとってくれて、10番は仕事をしてくれるなと思った。
同点PKを決めたMF小島あのん「あとは優勝しかない」

―決勝行きを決めた。
もうあとは優勝するしかない。ここまできたら気持ち。楽しみで仕方ない。藤枝順心の思いも背負って戦いたい。
―試合を振り返って。
立ち上がりが悪くて相手のペースになった。後半のチャンスは結構あったのでラストのところで決めきりたかった。
―PKの笛が鳴ってから蹴るまで30~40秒。
ルーティンです。その方が蹴りやすい。GKの集中が切れるのを待っている。試合中とPK戦と2回蹴ったけど、『GK迷ってるかな』みたいな駆け引きが楽しかった。
FW松浦芽育子「ぶっつけ本番だった」

―復帰を果たして。
復帰してフルコートのゲームもやっていないぶっつけ本番だった。緊張も不安もあったが、ベンチからみんなの姿を見て勇気をもらった。試合に入ったら絶対役割を果たさなければと思っていた。
―PKを獲得したドリブルのイメージは。
このまま抜ければゴールまで行けるなと思っていた。一つ前のタイミングで打とうかなと思ったが、相手の足が出てきているのが見えてもう一つ持ったらいい感じに食いついてくれた。
―優勝に向けて。
今日も前半の始め以外は自分たちのペースでボールを保持できていた。出たら必ず得点して優勝します。
落合史裕監督「ここまで来たら…」
―苦しい試合だった。昨日の2回戦も先に点を取られて、今日も相手の強度が高くて慣れる前に点を取られてしまった。相手の疲労もあったかもしれないが、慣れてからは比較的自分たちの良さを出せた。点を取るクオリティーは欠いていた。
―松浦選手が復帰していきなり活躍。
持ってますよね。PKを取ってくれて良かった。たまたまがちゃがちゃとなったが、松浦芽育子がいるだけで相手に与える影響がある。
―いよいよ決勝。
3連戦はこれまで経験がない。持ち味は粘り強さ。タフに戦えるかという面ではうちに分がある。(県勢V6の)タイトルを取るためにきている。ここまで来たら優勝しかない。
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