
「冷蔵庫みたい」涼しい場所にGO! お盆過ぎても鍾乳洞は大人気 身近なドラッグストアにも"涼み処"クーリングシェルター続々=静岡

「少しでも涼しい場所で過ごしたい」そんな切実な思いに応えようと、観光施設や店舗ではそれぞれの特長を生かした「涼」の空間を提供しています。さまざまな場所で展開しているクーリングシェルターもその数を増やしています。
<訪れた人>
「寒いぐらい。冷蔵庫みたい」
浜松市の観光名所「竜ヶ岩洞」です。全長400メートルの鍾乳洞で、中は1年を通して変わらず、18℃に保たれています。最大の見どころは落差30メートルの滝。多くの観光客が暑さを忘れ、清々しい表情を浮かべていました。
竜ヶ岩洞によりますと、お盆期間の来場客は1日4000人。その後も残暑の影響で、平日に1000人を迎え入れているといいます。
<竜ヶ岩洞所長代理 足代智志さん>
「暑い日が続いているので、たくさんのお客さまが来る。どうやらお彼岸まで暑い日が続くと。洞窟に入って涼んでもらえたらうれしい」
静岡県内は20日も気温が上昇しました。最高気温は浜松市佐久間で36.7℃、静岡県熱海市網代で35.6℃を記録するなど、県内18の観測地点のうち、5つの地点が猛暑日となりました。
危険な暑さが続く中、民間事業者や自治体が取り組むのが「涼み処」の設置です。
<ウエルシア薬局静岡水道町店 石井綾香次長>
「こちらがクーリングシェルターです」
ウエルシア薬局では静岡市内の5店舗で「クーリングシェルター」を開設しています。クーリングシェルターは気候変動適応法に基づく避暑施設で、冷房設備と無料の休憩スペース、そして水分補給が可能なことなどが指定要件となっています。熱中症警戒アラートが発表された際、自治体はシェルターの開放が義務化されていて、民間事業者も自治体に協力し、店舗の一部を開放する事例が増えつつあります。
<石井次長>
「薬剤師、医薬品の登録販売者がおり、管理栄養士が在籍している店舗もある。熱中症対策アンバサダーもいるので、薬や健康についてお気軽にご相談ください」
静岡市によりますと、図書館や観光施設、薬局や美容室など285の施設がクーリングシェルターに指定されていて、開設状況は市町のウェブサイトなどで確認することができます。
涼めるスポットを把握して日常生活やレジャーに取り入れることが、この夏、そして2026年以降も暑さを乗り切るスタンダードになりそうです。
「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA