
前進の新スタジアム構想 清水エスパルス山室社長「サッカー王国にふさわしいスタジアムになれば」

静岡市の新スタジアム構想が前進する中、難波市長は8月21日の会見で「市場調査もしながら事業計画を作っていく」と方向性を語りました。スタジアムを要望していた清水エスパルスの山室社長は「サッカー王国にふさわしいスタジアムになれば」と期待を寄せています。
<静岡市 難波喬司市長>
「街づくりになるので、それについての検討もしていかなくてはいけない。市場調査もしながら、こんな需要があるというところを固めながら事業計画を作っていく」
21日の会見で「清水のまちづくり」を強調した静岡市の難波市長。その大きな要となるのが清水エスパルスの新本拠地として活用されるスタジアム構想です。
現在、エスパルスが本拠地としているIAIスタジアムは、老朽化が進み、J1の施設基準を満たしておらず、地元の経済界などは新スタジアムの建設を要望していました。
こうした中、静岡市の検討委員会は2023年、エネオスが所有するJR清水駅東口の遊休地を新スタジアム建設の最有力候補地に決定。IAIスタジアムの大規模改修案も残したまま協議が続いていました。そして候補地決定から2年が経ち…。
<難波市長>
「合意書によって、この場所での新スタジアムの整備の検討が可能となりました」
難波市長は先週、エネオスと遊休地の土地利用について合意書を締結したと発表。新スタジアム建設に現実味が帯びる中、地元の人はー。
<地元の人>
「せっかく清水に来たんだから買い物とかしていきたいなという方が商店街を選択して頂けると思うので、そういうことに期待している」
<地元の人>
「出来ることは大歓迎。でもなかなか進んでいなくて、ちょっと進んで良かったなと思う。(サッカーを)やらない時の利用方法を検討してほしい」
新スタジアム建設を要望していた清水エスパルスの山室社長は、今回の動きを「大きな一歩」だと話します。
<清水エスパルス 山室晋也社長>
「選手たちも今回のニュースは関心持っていたらしく、『いつできるんですか?』とか『どのくらいの規模ですか?』とか、興味持ってみんな前向きにとらえていた。サッカー王国・静岡にふさわしい、さすがサッカー処の静岡のスタジアムだなと多くの人に思ってもらうような、そんなスタジアムが出来ればと思う」
IAIスタジアムの大規模改修か、新スタジアム建設か。難波市長は、どちらの案を採用するかを2025年度中に決定するとしています。
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