2025年9月5日

ジュビロ磐田、9/6(土)に清水エスパルスと強化トレーニングマッチ!監督「全員に45分ずつ出場時間を確保する」川口尚紀とペイショットも意欲!

静岡県J4クラブ強化トレーニングマッチは9月6日午後5時から、静岡市清水区のIAIスタジアム日本平で清水エスパルスとジュビロ磐田が対戦します。
ともにJ1とJ2のリーグ戦残り10試合に向けての状態確認や、これまで出場機会の少なかった選手のアピールなど、公式戦とは違う見どころとともに、勝敗も気になる今季3度目の「静岡ダービー」。アウェーの磐田は古巣との対戦になる川口尚紀選手と、チーム得点王のマテウスペイショット選手がスタメンの奪回に意欲を見せています。
試合は静岡新聞社・静岡放送の静岡サッカー応援アプリ「シズサカ」でライブ配信します。配信開始は午後4時半。解説は松原良香さんです。
ジョン・ハッチンソン監督「グッドからグレートへ」
ー8月31日の大分トリニータ戦後からオフが明け、ミーティングで選手にどのようなことを伝えましたか。
改善も見られたし、良いパフォーマンス、グッドのパフォーマンスだったという話をしました。ただグレートではない。グッドでは十分ではないということで、グレート、エクセレントを目指そうという話をしました。残り10試合、どれだけこのフットボールを成長させられるか。グレートのパフォーマンスをやれると信じていると伝えました。
というのも、このシーズンはやれているのを何度も見ている。見てないものを要求はしないので、それをしっかりとやっていこうということと、残りのシーズンでしっかり自分たちをプッシュして、さらにこのチームを引っ張っていこうという話をしました。
-9月6日の清水エスパルス戦の位置付けは。
まず全員に45分ずつ出場時間を確保しようと思っています。コンディショニングという位置付けをして、45分試合をやった後、選手全員に高い強度の走りをやって終わりという形になりますけど、いい相手に対して試合ができるので、これもグッドからグレートになれる相手だと思うので、特に改善しなければいけない領域に対してフォーカスしていきたいと思っています。試合前には選手に対してフォーカスポイントというものを絞って試合に臨んでいければと思っています。
-チームがグッドからグレートにしていきたい部分は。
まずフロントサードでの質の部分を上げていかなければいけないのと、例えばペナの中に人数を増やしていくというところ。そういったところを意識するのと、コントロールした状態でボールを前進させたい。
大分戦では焦りからコントロールできずにボールを前に運ぼうとして、トランジションが発生するということが多々あったので、ボールのコントロールというところと、また攻撃から守備への切り替えの部分、ここに関しては個人としてもチームとしても大きく改善してはいるんですけれども、さらに良くしていきたいなと思っています。
-井上潮音選手が先発に入った効果は。
まずいい選手だからこそ、このチームに来てもらったというのもありますし、また中盤に競争を促すというところもありました。
大毅(金子選手)は逆に運がなかったなと思っていて、累積で出場停止からの、潮音がいいパフォーマンスを発揮したからこそ、今スタートで出ていないというところで、アンラッキーだなと思うんですが、潮音が出たからこそ、この競争が生まれたと思っていますし、駿(中村)も今日のトレーニングにフルに復帰しているので、さらに競争も激しくなると思っています。
ポジティブなところとしては、このピッチに落ち着きをもたらしてくれることだと思っています。まだ前を向いたり、相手を刺すようなパスというところはさらによくできるところだと思っていますけど、僕が中盤に求めていることを理解してやってくれているなと思います。ただまだまだ良くなると僕は期待してます。
-チーム全体の運動量については満足されていますか。
満足しています。特に攻から守のトランジションのところに関しては本当にグループとして戻ってきていると思いますし、確かにトランジションを多く発生させてしまっているというのはあったんですが、それでもチームワークとしてウイング、フォワード、トップ下、ボランチ、サイドバック、センターバックの全員がスプリントして、まずしっかり陣形を整えようというところが見られたので、チームとして非常によく走れていると思います。
ただ大分戦に関しても17回ファウルされていて、チャンスがあれば削られるというような相手で。以前に関してはこういうアウェーで、フィジカル的なチームに対して非常に苦労して、ルールのグレーエリアをついてくるようなチームには苦労してきたんですけど、そこに対してしっかりと戦えるようになってきたというところはチームの成長だと思っています。
-セットプレーについては。
もちろんまだ改善は必要なんですけど、コーチたちは本当に素晴らしい仕事をしていますし、選手もよく話を聞いて、それを実行に移してくれようとしているので、以前よりは改善していると思います。
まだまだ改善しなければいけないことが多いというところを意識してはいるので、以前はかなりトラブルではあったんですけど、良くなってきてはいるものの、かなり良くなったとは言えないので。ただ大きな改善はしています。そこは言えます。大きく改善しています。
-離脱している川崎一輝選手について。
FC今治戦(9月13日)には間に合うだろうと思っています。元々ちょっと抱えつつ、何とかやりくりできる感じかなと思っていたものが、軽めのトレーニングの中でちょっと症状が出てしまったので。今メディカルチームがリハビリをやってくれているので、来週の月曜日(9月8日)にはトレーニングに復帰できるかなと思っています。
DF川口尚紀「アイスタ、めっちゃいいイメージがある」
-川口選手は2016年、清水エスパルスに所属していました。アイスタ日本平で久しぶりにプレーします。
楽しみです。柏レイソルのときに1回出ているので、何年ぶりだろう。
-そのときの雰囲気はどうでしたか。
(自分に対してサポーターは)優しかったイメージがあります。でもこの間(4月9日のルヴァン杯)はブーイングがありました。
-アイスタでの一番の思い出は。
エスパにいたときじゃないんですけど、Jリーグで初めてアシストしたのが日本平だったんですよ、アルビレックス新潟時代。だからめっちゃいいイメージが元々あって。
-そのときを振り返って。
自分の(プロ)1年目です。18歳か19歳。川又堅碁選手(現アスルクラロ沼津)の得点をアシストしました。2013年です。普通にクロスを堅碁くんがヘディングで、いや足だったか、忘れましたが、決めてくれました。確か引き分け、引き分けだったと思います。俺のアシストしか覚えていない(笑)※2013年5月3日に対戦し、新潟が2−1で勝利
-清水で一緒にプレーしていたのは北川航也選手くらいですよね。
そうですね、航也しかいないかな。あとは古邊(考功コーチ)さん、あと(広報の)西部洋平さんですね。
-このタイミングでJ1のチームとやれることについては。
キャンプでもやりましたし、どれだけチームとして上積みできているかというのを確認するチャンスでもありますし、個人としてもアピールの機会だし、相手としてもすごいいい相手なので、そこでどれだけチャレンジできるかというのは楽しみです。
-残り10試合でどのようにチームに貢献していくか。
どちらかというとバランスを見ながら今やっているというところなので、自分が出たときにチームがうまく回るようにというところと、あとはやっぱり攻撃のところでどんどん出ていくところが今チームとして必要だと思うので、そこは自分は出していきたいなと思います。
-ジョルディクルークス選手が横浜F・マリノスに移籍し、右サイドバックの役割が変わってきていると思いますが。
そうですね、なんかサイドバックっぽい動きが増えた気はしますけど。(クルークス選手が)いれば楽っちゃ楽ですけど。
FWマテウスペイショット、“プラチナ色”の髪に
-すてきな髪形になりましたね。
(笑)ちょっと雰囲気を変えようかなと思って。ちょっと前に家族がブラジルに帰ったので、これを機にちょっといろいろ変えようかなと思ったので。
-どうしてこの色にしようと思ったんですか。
ブラジルでも何回かやったことがあって、好きな色で。ブラジルだとプラチナと言うんすけど、グレーとブロンドの間みたいな。
-かっこいいですね。
-アリガトウ。
-家族がブラジルに戻ったということですが。
奥さんが妊娠していて里帰り出産で。第2子は男の子です。上の子は女の子です。(第2子の予定日は)11月の頭ぐらいです。こっちで産むと年末になにかあるとブラジルに戻れないので、ブラジルで産むことを選びました。
-その時期はJ1昇格とダブルでお祝いしたいですね。
最高の1年にするように。それが必要でしょう。
-清水エスパルス戦の個人的なテーマは。
練習試合とはいえ、静岡ダービーになるので、お互い負けたくない試合だと思いますし、本番と同じような形で練習ができる。リーグ戦が空かないような感じで、試合が続くリズムを保てるのがすごくいい。リーグ戦と同じように戦えるのが今回のすごい良い点かなと思っています。
-J2リーグ戦の残り10戦に向けての意気込みは。
10試合あるんですけど、本当に10試合が決勝のような形で1試合1試合、もう本当に全てをかけて戦わなければいけないと思っています。前節(8月31日の大分戦)も勝たなければいけない試合だったんですけど、大分はすごい守備を固めてきて、後ろ5枚の、5−4とすごいブロックで、非常に難しかった試合なんですけど、その中でもポジティブな点はありますし、今後そういうチームもあるので、勝てなければ負けないことが大事なので、それを反省して次の10試合、1試合1試合ですけど、勝っていきたいなと思っています。
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