
「車からはすぐに降りて頑丈な建物の中に行く」竜巻から命を守るには...防災の専門家に聞く避難のポイント

静岡県牧之原市などで発生した竜巻について、防災システム研究所の所長で防災・危機管理アドバイザーの山村武彦所長に話しを伺いました。
竜巻非常に発生が予想しにくい現象ではあるんですが、予兆があるんですよね。
<防災システム研究所 山村武彦所長>
雷鳴が聞こえる、空が急に暗くなる、冷たい風が急に吹く、あるいは大粒の雨やひょうが降ってくるとか、あと急に耳鳴りがキーンとしたり、これは気圧の変化でそういうことが起こり得るんですが、これは竜巻発生の予兆と言えると思いますね。

<滝澤キャスター>
こういうことが起きた場合、必ず起きるわけではないですけれども、竜巻が発生するかもしれないと思っておいた方がいいわけですね。
<山村所長>
そういうことですね。特に竜巻発生の情報が出ますから、竜巻情報が出たらもう身構えることも大事ですね。
<滝澤キャスター>
まさに竜巻注意情報という竜巻が発生しやすくなっていますよという気象情報がありますが、これが出たときにはどうしたらいいんでしょうか。

<山村所長>
ともかく、家の中、頑丈な家の中に退避して雨戸とかカーテンを引いて窓の方から離れる。あるいはできれば窓のない部屋に行く。2階より1階、1階より地下の方が安全ですね。そしてできれば、例えばお風呂場やトイレのように窓のない部屋で安全に過ごすということが大事だし、車からはすぐに降りて頑丈な建物の中に行く。車ごと飛ばされちゃいますからね。
<滝澤キャスター>
風の場合は下に避難しなければいけないけれども、雨を考えると上に行きたくなる。その辺のバランスをどうしたらいいでしょうか。
<山村所長>
浸水のおそれがなければ、とりあえず竜巻から身を守ることを優先した方がいいと思います。
<滝澤キャスター>
まずは突風による被害を警戒しつつ、状況を見ながら垂直避難などを検討していくというわけですね。
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