2025年9月26日

<秋季高校野球静岡県大会>静高、3回戦で常葉大菊川に屈す 昨秋の雪辱果たせず 8強に西部5校、東部3校 中部勢全滅は32年ぶり
屈指の好カードとなった常葉大菊川―静岡は、常葉大菊川が終始主導権を握り、静岡を7―0、8回コールドで退けた。2年連続の顔合わせとなった両校。静岡は初戦で敗れた昨秋の雪辱を果たせず、2年連続のコールド敗戦となった。
8強には西部5校、東部3校が入り、中部勢は全滅。8強に中部勢が残らなかった秋季静岡県大会は1993年以来32年ぶりとなった。

静岡
000 000 00 =0
200 002 03x=7
常葉大菊川
(8回コールド)
明暗分けた初回の攻防
初回の攻防が明暗を分けた。静岡のリードオフマン名取凜人選手がいきなり中越えの二塁打を放ったものの、捕手のけん制で二塁に戻れずタッチアウト。絶好の先制機を相手のビッグプレーにつぶされた。
「自分のミスから、いい流れを止めてしまった」。名取選手は塁上で天を仰いだ。

逆に常葉大菊川は先頭の小川優人選手が右翼線への三塁打で出塁し、続く佐藤大介選手の四球などで1死二、三塁とすると、主軸山崎拓己選手の2点適時打であっさり先制した。
「初回でゲームが決まったと言いたくはないけれど、対照的になってしまいましたね」と静岡の池田新之介監督。
「弱気になった球を打たれた」
先発左腕、鈴木颯真投手は初回の場面をこう振り返る。「(先頭に打たれた外角直球は)自分の感覚ではそこまで悪い球じゃなかった。振り遅れたと思い、捉えられた感覚じゃなかったのにあそこまで(右翼線に)持っていかれてしまった。次のバッターで弱気になってしまい、引きずってしまった」

本来は制球力が持ち味で打たせて取るタイプ。この日は直球の制球が安定せず、変化球頼みになった。「大事な場面でコントロールミスしてしまった。しっかりフルスイングしてくる相手打線に自分が通用するのか、弱気になり、向かって行けなかった。その弱気になったボールを打たれた」
打線が援護できず
鈴木投手は苦しみながらも五回までは5安打2失点で踏みとどまった。だが、打線が散発3安打に沈み、援護できなかった。
長短2安打と一人気を吐いた名取選手は「相手はストレートピッチャー。得意な球を打てば、投げる球はなくなってくると(チーム内で)話していたが捉え切れなかった」。左翼から右翼方向に強い風が吹く中、打球が押し戻されてフライアウトを量産。「低い打球の徹底ができなかった」と反省した。
昨夏は4強、今夏は準V
新チーム発足間もない秋は、個々の能力が高いチームが優位に立つ。県内公立校では随一の戦力を誇る静岡も近年、常葉大菊川の圧倒的なポテンシャルを前に厳しい戦いを強いられている。ただ、昨夏は4強、今夏は準優勝。一冬を越え、地道にチーム力を付けて迎える夏には着実に実績を残している。「あとは夏しかない。初心に返ってやるだけです」と池田監督。
覚悟を持って冬を乗り越える
鈴木投手は「大事なところでコントロールミスをしないように」と、この日の教訓を胸に刻み、「自分で自分の目標を決めて、見合った努力をしていきたい」と決意を口にした。
主将を担う名取選手も「去年、おととしの(夏の)先輩たちの悔しい姿を見てきている。先輩の取り組み以上のことをやっていかないと勝てない。打てずに負けたので、バッティングを鍛えて帰ってきます」と、チームを2021年夏以来の甲子園に導くために、覚悟を持って長い冬を乗り越える。
(編集局ニュースセンター・結城啓子)
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