2026年2月7日

【IAIパラスポーツパーク】サッカーができる喜びを広げたい!視覚障害者サッカー「ロービジョンフットサル」
パラスポーツ広がる応援の輪 清水エスパルス サンバ隊

2024年に開業した「IAIパラスポーツパーク」(静岡市清水区庵原町)は全国初のパラスポーツ優先施設。同施設では年間を通じパラスポーツの試合やイベントを開催している。2025年11月に開催したイベントでは清水エスパルスの応援団「サンバ隊」も参加し、サンバのリズムで会場を盛り上げた。
ロービジョンフットサルとは?一人ひとりの視力を生かしてプレー
人工芝が敷かれたパラフットボールエリアでは、多様なパラサッカーの試合、練習に使用されている。ロービジョンフットサルもその一つだ。
2025年12月14日に開催されたロービジョンフットサルKITAGAWAカップで戦う選手たち。日本代表選手も出場し、白熱した試合が展開された。(主催:NPO法人FIDサッカー連盟/IAIパラスポーツパーク)
ロービジョンフットサルは弱視者がプレーをする競技。ブラインドフットボールとは異なり、アイマスクは装着せず、音が出ない通常のフットサルボールを使用する。弱視者の見えにくさは、ぼやけ、視野の欠け、にごりなど人によってさまざまで、一人ひとりの異なる視力、視野を生かし、お互いを補いながらプレーを行う。障害者スポーツの光にFCアルース静岡 中村愛都選手
(右)練習に取り組む中村選手(中村選手提供)
「サッカーができる喜び」。ロービジョンフットサルとの出会いをそう振り返る中村愛都選手。島田市出身の中村選手は、2025年の4月に東海エリア初となるロービジョンフットサルチーム「FCアルース静岡」を立ち上げた。チーム名は「障害者スポーツに光へ」という意味を込めた。普段は、浜松市内やIAIパラスポーツパークを拠点に練習に取り組む。ロービジョンフットサルは視覚障害者の間でもあまり知られておらず「多くの人に知ってほしい」と活動している。中村選手は、幼稚園のときにサッカーを始め、高校まで競技を続けてきた。21歳のときに視力が急激に低下する難病「レーベル遺伝性視神経症」と診断された。視力は0.01以下まで低下し、普段は白杖を使って移動している。「中心暗転」という症状により中心部分のぼやけが特に強く、砂嵐のように見える状態だという。プレー中工夫しているのが選手同士の意思伝達だ。「アイコンタクトができないので、手ぶりや音を鳴らすなど工夫しています。ピッチ内外で積極的にコミュニケーションを取るようにしています」と話す。

日本代表を目指す中村選手は、自主練習に励み、ランニングや筋トレをし、サッカー技術を高めている。「通常のサッカーと近い形でプレーできるのが嬉しい」と笑顔を見せる。挑む姿、サッカーができる喜びにあふれる笑顔はキラキラしている。自ら光を放つ人は、自身の光に気づかないかもしれない。しかし、まぎれもなく中村選手たちの姿は人の心を明るく照らす光だ。
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■IAIパラスポーツパーク
住所:静岡市清水区庵原町1210
営業:平日 10:00~20:30
土日10:00~18:00
定休日:月曜 ※祝日不定期
問合先:054-368-5750
※シミズ毎日1月25日号掲載記事を一部編集して掲載しています。
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