
「30年に1度の雨不足」でキャベツが危機 安倍川では瀬切れ 太田川ダムでは貯水率13.7%に=静岡

河川事務所が「瀬切れ」に懸念
30年に1度と言われる極端な雨不足。その影響が徐々に表面化しています。
静岡県内は広い範囲で40日以上まとまった雨が降っておらず、その余波は私たちの食卓に届く県内産の野菜にも及んでいます。

<神谷修二カメラマン>
「安倍川の上空です。川には水が全く流れていません」
静岡市を流れる「安倍川」では、2026年の年明け頃から川に水が流れない状態の「瀬切れ」が続いています。
<静岡河川事務所 川嶋浩一事務所長>
Q. 瀬切れはどんな状況?
「安倍川の河口付近から10.1キロ区間にわたって発生しているような状況」
安倍川を管理する静岡河川事務所は、水生生物や水質などへの影響を調査する回数を増やすなどの対応を強化していますが、長引く瀬切れに懸念を示しています。
<静岡河川事務所 川嶋事務所長>
「今後、利水関係者の取水に影響が出てくるようになってきますと、利水者間で取水制限などに調整をしていくというところになっていく」
ダムの貯水率は例年の4分の1 20%の取水制限を開始
安倍川の異変。その異変の背景には、深刻な雨不足があります。
気象庁は「過去の同じ期間と比べまして30年に一度の顕著な少雨になっているという状況でございます」と発表。

県内の広い範囲では、2025年12月25日のクリスマスに雨が降って以降、"雨量ゼロ"が続いていて、2月5日で42日間まとまった雨が降っていない状況です。

<神谷修二カメラマン>
「周智郡森町の太田川ダムです。よく見ますと、山肌があらわになっていて、水位がかなり下がっているのが分かります」
太田川水系の太田川ダムでは、2月5日午前9時時点の貯水率が13.7%と、例年に比べ4分の1程度。
県は、上水道と農業用水で20%の取水制限をすると発表し、近隣市町への節水を呼び掛けています。
収穫間近のキャベツに異変「6000玉のうち出荷できるのは100玉程度」
長引く雨不足の影響は、こんなところにも。静岡県焼津市にある畑では、収穫間近のキャベツに変化が起きています。
<三和農園 河村亮さん>
「ここにあるキャベツなんですけども、サイズがげんこつくらいのサイズで、水不足で大きくならなかったものです。小さいけれど中は食べれるかなと思いきや筋張ってしまって、キャベツ自体がカサカサでとても食べられるようなものではない」

きれいに育ったキャベツと比べると、葉っぱは紫色でハリがなくその差は歴然です。この畑には6000玉のキャベツが植えられていますが、そのうち出荷できるのは100玉程度だといいます。
<三和農園 河村さん>
「このタイミングでもいいので、1回ザっと雨が降ってくれると、大きくなりつつあるキャベツが収穫に結びついていくので僕たちは助かります」
気になる今後の予報については。
<久留島怜気象予報士>
「今週末にも雨や雪が降りそうなんですが、県内の乾燥した空気を潤すほどとはならなさそうです。ただ来週の水曜日には低気圧の影響で県内全域広範囲にまとまった雨が期待できそうです」
雨不足を解消する恵みの雨となるのか。関係者にとって気をもむ日々が続いています。
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