
「警報が出たら火の粉が飛ぶような行為は禁止」山火事を防ぐ"新情報" 林野火災注意報と林野火災警報 違反者には罰則も【わたしの防災】

2月9日に発生した島田市の山林火災は、10日朝の時点で約6000平方メートルを焼き、いまだ鎮圧に至っていません。こうした火災を未然に防ごうと、2026年から運用が始まったのが林野火災注意報と林野火災警報です。
場合によっては罰則もあるこの制度。私たちの行動に変化が求められています。
山火事のピークは2月から5月
<カメラマン ヘリコプターリポート>
「山火事が発生しています。かなり広範囲にわたって炎が見えます」
1月17日に藤枝市岡部町で発生した山火事は、静岡市にも延焼して約10.5ヘクタールを焼き、鎮火まで9日間(215時間)を要しました。

総務省消防庁のデータによると、乾燥した次期に危険度が高まる林野火災。
年明けから増え始め、特に2月から5月は出火件数が大きく増加します。
こうした火災を未然に防ぐため、新たな取組みが2026年1月から始まっています。
林野火災注意報の発令目安は?
<御前崎市消防本部警防課 村石哲臣(むらいし・てつおみ)さん>
「課長すみません。きょうは林野火災警報発令になりますので、よろしくお願いいたします」
<御前崎市消防本部 小野田博行(おのだ・ひろゆき)警防課長>
「林野火災警報継続ですね、事務処理にかかりましょう」
国が2026年から運用を始めたのが、林野火災注意報と林野火災警報です。
降水量や風などの気象情報から、自治体が山火事などの危険度を段階的に知らせる「警告制度」です。御前崎市は2026年1月の1か月間だけで警報を12回、注意報を3回発令しました。
この制度が導入されるきっかけとなったのが2025年2月に岩手県大船渡市で発生した山火事です。

火は市の約1割の面積を焼き、1人が死亡、住宅など226棟が被害を受けました。鎮火までに1か月半かかりました。
<大船渡市林野火災対策局 大和田智次長>
「2月全体の降水量は、観測史上最小の2.5ミリということで山林の内部は乾ききった状態でありました」
<大船渡地区消防組合消防本部 佐々木剛さん>
「早い時点でもう住宅にも燃え移ったというのもありまして、どうやって消火したらいいんだろうというのが正直なところでした」

林野火災注意報の発令目安は、前日までの3日間の雨が1ミリ以下であり、1か月間の雨が30ミリ以下、または「乾燥注意報」が出た場合です。さらに「強風注意報」が重なれば、一気に『警報』へと切り替わります。
違反者には30万円の罰金又は拘留が科される場合も
<御前崎市消防本部 鈴木千明予防課長>
「警報が出ましたら、このような火が立ち上がる、火の粉が飛ぶような行為は禁止となります。炭を使った調理であったり、キャンプで使うようなガスの調理などの行為は認められています」
警報の発令中には、屋外でのたき火や花火、落ち葉など燃えやすいものの近くでの喫煙などは、処罰の対象に。
違反者には30万円以下の罰金又は拘留が科される場合があります。
キャンプ場では売上に懸念も、新制度にメリット感じる
最大420人が利用可能な御前崎市のキャンプ場。林野火災警報が発令された日には、たき火が禁止になるため、利用客が減り、売り上げへの懸念もありますが、新たな制度にはメリットも感じています。
<キャンプ場スタッフ 瀬尾陸斗さん>
「ちょっと不慣れなお客さんが来られた時に、警報がないと(禁止と)こちらからも言いづらいところがあった。(火災の)危険性が少しでも減ればなと思っています」
制度を知って行動することで防げる火災があります。
林野火災注意報の運用は各自治体の条例で規定され、県内ではすでに17市町で運用を始めています。1月17日に藤枝市で山火事が発生した際も、林野火災注意報が発令されていました。
山火事の多くはたき火など人為的なものが多く、落雷などの自然現象による発火は稀といいます。屋外での火の使用は、気象状況を確認したうえで判断する必要があります。
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