2026年3月16日
アットエス編集部

5子の父・杉浦太陽さんが語る「夫婦円満」の秘訣とは?「不要な男のプライドは玄関に捨てる」

5人の父親であり、数々の育児賞の受賞や「たまひよ 好きなパパランキング」で殿堂入りも果たしているタレント・俳優の杉浦太陽さん。第5子の誕生や、妻・辻希美さんとの夫婦円満の秘訣、そして地域との関わりについて教えてもらいました。

※2月16日、浜松市内で行われた「企業と地域で支える 子育て世代応援フォーラム」のトークショーを対談形式でまとめています。
聞き手: 鬼頭里枝(以下、鬼頭)  ゲスト: 杉浦太陽(以下、杉浦)

第5子は家族総出で迎えた

鬼頭:まずは改めて、第5子のご誕生おめでとうございます。

杉浦:ありがとうございます。ちょうど今月でハーフバースデーを迎えました。早いです。ちょうど去年の今頃は妻のつわりで走り回った記憶がありますね。

鬼頭:辻さんが大変な時は、杉浦さんがサポートしていたんですか?

杉浦:男は体の変化がないから本当にかわいそうで。でも、妻のつわりが大変な時に「なんで男は元気なんだろう」って考えたんですけど、「これはサポートするための修行なんだ」と思いました。「男は元気だから妻をサポートできるじゃないか、上の子たちの子育てができるじゃないか」って、改めて勉強になりましたね。

鬼頭:一番上のお子さんは成人してお仕事もしていますもんね。

杉浦:はい、長女は18歳で仕事もしています。長男は中3で受験生、次男は中1、三男は小1、そして6ヶ月の次女。結構大変です、日々寝不足が続いております(笑)。 中3の子が高校受験で、全力でサポートしながらメンタルケアもしなきゃいけないし、三男の小1の勉強も見なきゃいけない。やることはいっぱいあるんですけど、それだけ充実しています。

鬼頭:5人目の出産には、ご家族も立ち会われたそうですね。

杉浦:そうです。家族7人とおじいちゃんおばあちゃん、うちの母、あとマネージャーさんもいました。

鬼頭:大賑わいの中で元気よく出産するというのはポジティブですね。

杉浦:妻の中で「出産は辛いものではなく、みんなで迎える幸せな時間にしたい」というのが大きかったんです。妻自身も自然分娩も無痛分娩もやってきた中で、第5子はみんなで笑って産みたいから完全無痛分娩を選びました。へその緒は、長女と僕の2人で「せーの」で切ったんですよ。めちゃくちゃ感動しました。

鬼頭:言葉にできないけど感じるものがありますよね。

杉浦:長女も「私も将来ここの病院で産みたい」って言ってましたね。長女は第3子の出産から立ち会っているので、「私もこんなお母さんになりたい、兄弟も絶対欲しい」って思ってくれています。 家庭の事情で見せない選択もあると思うんですけど、こうやって子供に見せることによって「産みたい」ってなるのもあるんやね、というのを伝えたいですね。少子化対策にもつながっていくのかなと思って。

「リモート飲み」は8年前から? 自由と育児の葛藤


鬼頭:
今でこそ理想のパパですが、若い頃は葛藤もあったのでしょうか?

杉浦:第1子の時は、僕も友達が大好きだったので大変でした。今まで自分が自由に生きてきた人生の中で、その自由な時間を子供に費やすっていうのが、どこで落とし所をつけるかっていうのがすごく大変かもしれませんね。特に男性は生まれてくるまで実感がないじゃないですか。 飲みに行って帰ってきて、妻と喧嘩することが多々ありました。でも、「生涯の伴侶は誰なのか」と考えた時に、一番近くにいる妻じゃないのかという意識を大事にしていくと、だんだん友達が一番だったのが、家族が一番になっていきました。

鬼頭:若いときは遊ぶのも楽しいですからね。今は飲みに行かれないんですか?

杉浦:ゼロに近いですね。少し前、コロナ禍でリモート飲みが流行ったじゃないですか。僕、8年ぐらい前からやってたんですよ(笑)。

鬼頭:先駆けですね(笑)。

杉浦:どうしたら家で子育てをしながら、友達ともコミュニケーションを取れるかなと思って。リモートなら子育てもできるし、妻と一緒にいられるし、飲みの場に行かなくてもその空気が味わえていいなと思っていたら、コロナで流行りました。 僕が一番嫌なのが妻の機嫌が悪いことなので、いかにそれを減らす努力をしていくかということに比重を置いています。

妻の頼まれ事は3秒以内に!?

鬼頭:奥様がハッピーに過ごせるようなマイルールはあるんですか?

杉浦:自分の立ち位置を俯瞰(ふかん)で見るようにしています。どう動けば円滑に家庭が回るかみたいなことを考えて、「この時間にこれをやっておけばいいかな」とか、自然とルーティン化するんです。 実は以前、妻とすごくギスギスしてた時期があって。今まで向き合って話をしてきたのが、お互いの距離感がだんだんわからなくなってしまって。これはいかんなと思ったんですけど、僕も家に帰りたくないから「仕事が4時に終わりました」ってなっても、車の中で1時間くらい時間潰そうかな…っていう時期があったんですよ。これ、「フラリーマン」って言うらしいですね。

鬼頭:杉浦さんにもそんな時期があったとは驚きです。

杉浦:家に帰りたくなくて、フラフラして公園で「そろそろ晩御飯の時間だから帰るか」みたいな状況に陥ったんです。でも一歩動いてみるかと思って妻に相談したら、「子育てがいっぱいいっぱいで、昔のような距離感は無理です」と言われて。「マジか、どうするん」と思って。 僕も昭和生まれなんで、結婚当初は「女性が家庭、男性は外で仕事」っていう意識があったんです。でもそれがそもそも違うんじゃないかと思って。自分も家庭の歯車の一部にならないといけないなってすごく感じて、自分ができることを探すようにしました。

鬼頭:具体的にどんな行動から始めたんですか?

杉浦:「じゃあ料理は妻が作るから、俺は野菜切るわ」とか。「ジャガイモの皮むくわ」とか、「洗い物していくわ」とか。その間手が空いたら「抱っこしとくわ」とか。そうやって自分ができることを探して、「妻に何か頼まれたら3秒以内に動く」って決めたんです。

鬼頭:3秒! 早いですね。

杉浦:昔は「たーくん手伝って」って言われても「後でやるわ」って言ってて、「なら私がやる!」って喧嘩になったりして。でもよく考えたら、妻は僕を頼ってくれてるし、今必要だから呼ばれてるんだよなと思って。呼ばれたらすぐ動くようにしたら、妻からの「ありがとう」も増えたし、自分が家庭の戦力になれていると思って、そこから夫婦仲がものすごく良くなりました。

鬼頭:杉浦さんが嬉しそうに話すのがやっぱりいいですよね。

杉浦:そっから1日に「たーくん」って呼ばれる回数が20回、30回ぐらいあって頼られるようになりました。 そのために、「不要な男のプライドは玄関に捨てる」ことにしたんです。仕事に行く時は仕事のプライドを持っていくけど、家では「なんで男の俺がやらなあかん」「なんで俺が謝らなきゃいけない」みたいなちっぽけなプライドは必要ないなと思って。 「ただいま」っていう時にプライドを置いていくと、すごく心が楽になって。何言われてもオッケー、何言われても動くよっていうスタンスに変えました。

娘の言葉「パパとママが笑顔だから」


鬼頭:
ご自身の意識改革で、ご家族にも変化はありましたか?

杉浦:最近18歳の長女に言われたんです。「パパとママがいつも笑顔で仲良しだから、うちら(兄弟)も仲良しだと思うよ」って。 だから、妻が笑顔で夫婦円満であることが、最高の子育てなんじゃないかなって最近思ってて。それを崩さないように努力しています。

鬼頭:辻さんも杉浦さんも忙しいと思いますが、働くことと育児のバランスはどうされていますか?

杉浦:僕の数ヶ月先までのスケジュールを全部妻に送って、空いているところを妻がチェックして「この時間なら私この仕事入れる」みたいな感じで入れてますね。 僕と妻はもうお互い「戦友」って言ってます。夜中のミルクも一緒に戦いながら、仕事も一緒に戦いながら、子育ても一緒に戦いながら。そうやって分かち合うことがすごく大切かなと思ってます。

パパ友作りの秘訣は? 地域は「防犯カメラ」

鬼頭:地域や社会との関わりについてお聞きしたいのですが、パパ友作りなどはどうされていますか?

杉浦:男って多分、縦社会なのかな(笑)。その環境に慣れるのも大事だし、1回打ち解けると楽なんですけどね。 でも基本的に僕のパパ友作りは、「妻が仲がいいママ友の旦那さんと仲良くなる」っていうのを徹底してるんです。

鬼頭:そうなんですか、どうしてですか?

杉浦:そうすると家族ぐるみで仲良くできるから。みんなで仲良くなって、うちの子が忙しい時見てくれたりとか、逆も然りで。 うちは結構、地域密着型で子育てしてるんですけど、道歩いてても近所の方が「あっちの方で見たよ」「女の子と公園にいるよ」とか、子供の目撃情報をたくさんくれるんです(笑)。それが防犯にもなってるんですよ。

鬼頭:隠せませんね(笑)。でも、それこそが健全な社会のあり方かもしれません。

杉浦:地域だからこそ見られる子供たちの成長ですよね。この前まで「パパー」って言ってたのが急に敬語になったり、声変わりしたり。 やっぱり家族だけじゃなくて、社会全体で支える子育てが大事ですね。年末年始にうちの末っ子がインフルエンザAもBも立て続けにかかった時があったんです。

鬼頭:生後半年の赤ちゃんが、AもBもですか!?

杉浦:そうなんです。そしたら3男も次男もかかって。うちら大人は仕事中だから絶対うつるわけにいかないし、家の中でマスク何重にもして、でも寝かせなきゃいけないしで大変でした。 そういう時に頼れる近所の方や、企業の理解がある社会がもっと広がってほしいですね。子供が熱出したからリモートにさせてくださいとか、そういうのが言いやすい世の中になってほしいと思います。

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