2025年2月6日

静岡鉄道沿線 ― ノスタルジックさんぽ ― ある日曜日の朝、静岡鉄道に乗って長沼駅へ。
静岡鉄道1000形、最後の車両1008号。

長沼駅を降りた後、隣接する車庫をふとのぞくとシルバーボディに、つぶらな丸目のライトが愛らしい一台の電車が目に入った。こちらは約50年間、静岡鉄道の車両として活躍した1000形だ。2016年の新型車両A3000形の導入に伴い、徐々に車両数を減らしていたが、昨年6月末に最終編成となる1008号がついに引退した。
1000形は1973年から静岡鉄道の顔として、静岡市と清水市(現、清水区)間を約50年にも渡り走行してきた。デビュー当時はオールステンレス製の車両が近代的なデザインとして注目を集め、今でも多くの鉄道ファンのほか、地域住民にもとても愛されている電車だ。
新型車両A3000形が“乗り心地”や“省エネルギー”などを重視しているのに比べ、1000形に求められた役割は“たくさんの人を運ぶ”こと。車両を導入した当時の日本は人口増加の真っ只中。一般家庭の自動車の保有率も今ほど高くない中で、電車は市民の足として無くてはならない存在であった。1000形もその期待に応えるように長年整備を加えながら、引退のその時までパワフルな走りを見せていた。
2024年6月30日に開催された1008号のラストランイベントでは、新静岡駅から長沼駅を運行する限定200席の乗車券が即完売。会場となった長沼駅にも1000人を超える人々が集まり、最後の雄姿を見届けたという。既に引退した車両は他県の鉄道で活躍しているものもあるが、1008号の今後については取材時の2025年1月現在は未定。新型車両の活躍を見守りながら車庫で静かに佇む1008号。私には無事に仕事を勤め上げた安堵感とこれからの未来を想像してワクワクしているように見えた。
取材協力:静岡鉄道株式会社
靜岡縣護國神社の蚤の市とフリーマーケット


靜岡縣護國神社の蚤の市の始動から約3年後、お客さんからの要望に応えて始まったのがフリーマーケットだ。こちらは毎月第1・3日曜日に開催され、並ぶ商品も古着やおもちゃ、野菜・焼き菓子などの食べ物と種類もさまざま。お店も蚤の市とは異なり、業者ではない一般の方も出店できるため、子どもからお年寄りまで幅広い層が訪れているそうだ。人のぬくもりと、良き商品に出会える蚤の市とフリーマーケット。次の週末も早起きして、今度はフリーマーケットに足を運んでみよう。
<DATA>
■蚤の市・フリーマーケット
開催場所:靜岡縣護國神社
住所:静岡市葵区柚木366
蚤の市開催日時:毎月最終土・日曜(土曜 日の出~15:00、日曜 日の出~14:00)
フリーマーケット開催日時:毎月第1・3日曜日 7:00~14:00
問い合わせ:054-253-1478(葵古美術)
※雨天決行(台風を除く)。詳細な日程は公式HPをご確認ください
静岡と静岡に住む人を結ぶフリーマガジンです。タイトルは、「すろーらいふ」「ローカル」「カルチャー」の3つを組み合わせた造語。地元静岡を舞台に、文化を掘り起こし、すろーらいふ=その人らしく充実した愉しい生活のヒントを発信しています。特に『地域クローズアップ』では、お店や企業の情報に加え、その地域ならではの話題を独自取材。ぜひご注目を。
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