2025年2月2日
静岡新聞運動部

ジュビロ磐田の新キャプテン川島永嗣とジョン・ハッチンソン監督が鹿児島キャンプを総括!「本気で課題に向き合っていく」


ジュビロ磐田は2月1日、2週間に及ぶ鹿児島キャンプを打ち上げました。15日にホームのヤマハスタジアムで迎える水戸ホーリーホックとの開幕戦に向けて、地元に戻って4日から練習を再開します。

主将に就いたGK川島永嗣選手と、ジョンハッチンソン監督にキャンプを振り返ってもらいました。

GK川島永嗣選手・一問一答


-(1日の練習試合)清水戦を振り返って。
「4試合あった中で、自分たちが(始動から)3週間積み重ねてきたものは形にできてきた。実際に現場の中でどういうところを詰めていかなければいけないのかは出てきているので、それをしっかり残りの時間で詰めていきたい」

-守備面については。
「まだまだ改善できるところもあるし、自分たちで改善するために、そこに向き合っていかなきゃいけない部分はあるとは思う。

ただ、今新しいことに挑戦している中で、そこに全力で取り組んでいる中で出てきた課題というのは、自分たちにとってある意味ポジティブ。ここをベースにして積み重ねていきたい」

-清水戦は昨年も課題だったセットプレーからの失点もした。
「セットプレーもそうだし、試合の入り方も、今日みんなで話したところ。

今まで自分たちが突きつけられた課題に対しては、本当に一つ一つ本気で向き合っていかなければいけない。そういうところを自分たちでなくすという気持ちで取り組んでいかなければいけない。全員で共通認識でやっていきたい」

-攻撃面ではボールをつなぎ、形もつくれていたと思うが。
「形としてポジティブに出てきたところは、前の試合(1月29日の非公開での練習試合)も含めて多くあると思うが、実際のゲームの中では相手の出方や、やり方によって自分たちがどう対応していけるのかっていうのはかなり求められる。

もっともっと質を上げていかなければいけないし、やれることっていうのも増やせるんじゃないかと思う」

-主将として残り2週間、チームをどうやってまとめていくか。
「ここまで時間があるようでない中で、チーム作りをしてきている。ようやく新しい監督のジョン(ハッチンソン監督)が目指すところは自分たちも理解して、ピッチの上で表現できている部分もあるが、やっぱりリーグ戦になれば取り返しのつかないゲームになる。自分たちは強いジュビロを見せるため、しっかり詰められるところは詰めていきたい」

ジョン・ハッチンソン監督・一問一答


-清水戦の振り返りを。ポジティブに捉えていることはあるか。
「CKの守備は非常に悪かった。形だったり、オーガナイズだったり、守り切るんだという強い意志であったりが課題になった。

(攻撃に関しても)謙(倍井)がカウンターで抜け出したところを相手は2回ファウルして、なんとか止めようとして実際止めた。

一方、相手のカウンターに対しては、ウチは2人が簡単に抜かれた。相手もいいゴールだったが、もう少し早く止められたんじゃないか。切り替えの局面、ボールを失ったときの局面と、セットプレーは課題が残ったが、全体的にはよかった。いいキャンプで終われたと思う」

-新加入のMF倍井謙選手とMF佐藤凌我選手について。
「2人とも非常にいい。ジュビロは昨年、ポゼッション率やスプリントの数、ハイスピードのランニングの数で低い数値を出していた。

このクラブをより良くするために、フットボールのスタイルを変えようとしている。謙、凌我はマッチすると思う。謙は非常に大きなポテンシャルをもっている。凌我については、もしかしたら慣れない新しいポジションかもしれないが、(今期初実戦の)鹿児島戦(1月22日)から清水戦を比較すると、非常に大きな成長を見せている。特にボールを受けたときに前を向けるというところ」

-開幕に向けてどんなところをブラッシュアップしていきたいか。
「全部改善しないといけない。初日のトレーニングと比べると、非常に大きく成長しているが、個人的にはフットボールは有機的なものだと思っていて、非常によくできたと思うと、その瞬間から衰退していくと思っている。

なので、われわれのフットボールは完成に近くないと思う。すべてのエリア、プレッシングだったり、ポゼッション、ビルドアップ、攻撃の局面を改善して、まだまだ伸ばしていかないといけない。

(開幕まで)2週間ある。磐田に戻ってハードワークを続け、土日で練習試合をやってチャレンジできれば」

-ポジション争いの基準は。
「引き続き、いい判断をしていくことが大事になってくる。個人としてもチームとしても、成長し続けられるプロセスが大事になる。

今はいいポジション争いがあって、選手にとってタフな状況だと思う。いい選手も開幕のスタメンから外れてしまうかもしれない。そういった文化をつくっていきたい。毎日練習で競争する。試合で相手と競争する。お互いを向上させていくプロセス。現状、ポジションが確約されている選手はいない」

-チームつくりの進捗(しんちょく)状況は。
「前回の試合(非公開)から清水戦は大きなステップが見られた。選手の理解、パフォーマンスは先週と比べて大きく前進している。もっとできたと思いつつも、できたことに関しては満足している」

静岡新聞社編集局運動部がサッカーや野球、バスケットボール、ラグビー、バレーボールなど、さまざまなスポーツの話題をお届けします。紙面では紹介しきれない選手たちの表情や、ちょっとしたこぼれ話をお楽しみに。最新情報は運動部の公式X(旧Twitter)でチェックを!

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    シズサカ編集部

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