
熱海土石流災害で崩落した盛り土「軟質性泥岩礫」混入で安定性低下か 乾燥と水分吸収を繰り返しバラバラに 専門家が調査結果公表=静岡
2021年7月に熱海市伊豆山で発生した盛り土の崩落による土砂崩れをめぐり、専門家は、この土砂に混じっていた「軟質性泥岩礫」について、性質の調査結果を2025年4月2日に公表しました。そのうえで、この泥岩礫が盛り土に混入していたことが盛り土の安定性を低下させた可能性があるとの見解を述べました。
静岡大学防災総合センター長で地質学が専門の北村晃寿教授は、2021年7月に熱海市伊豆山で崩落、流出した盛り土から採取した軟らかい性質を持った泥岩からなる小石=「軟質泥岩礫」について、性質の調査結果を公表しました。
この盛り土に混じっていた軟質泥岩礫は、乾燥している時と、雨などの水分を含んだ時で、ともに密度が小さいため、地下水の浮力の影響の程度が大きくなるということです。
また、この軟質泥岩礫は、乾燥と水分の吸収を繰り返すことで細かくばらばらに崩れていく=スレーキング現象を起こすこともに言及しました。
北村教授は、こうした調査の結果を受け、この軟質泥岩礫の密度や現象が盛り土の安定性を低くしていた可能性があると考察しました。


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