2025年6月12日
静岡新聞運動部

J2ジュビロ磐田、J3のSC相模原に1-2で敗戦 天皇杯で初戦敗退は2年連続 ハッチンソン監督、石塚蓮歩、西岡健斗のコメント

第105回天皇杯全日本サッカー選手権2回戦は6月11日に各地で行われ、J2のジュビロ磐田はJ3のSC相模原に1-2と競り負けました。天皇杯の初戦敗退は2年連続です。唯一の収穫は、磐田ユースに所属するDF甲斐佑蒼選手、MF石塚蓮歩選手、西岡健斗選手の2種登録選手がトップチームの中で臆することなくプレーしたことでした。今後のJ2リーグ戦でもトップチームの戦力となれるか、期待されます。

ジョン・ハッチンソン監督


-試合の総括を。
まず今日、スタジアムに来てくださった方々、そしてクラブに対し、申し訳なく思っています。グループ全体が全くよくなかったです。立ち上がりや、アカデミーの選手は非常によくやってくれました。ただ3人のアカデミーの選手を変えたところで、ゲームが崩れてしまったと感じています。これは、5人トップで出ている選手が出たところでゲームが崩れてしまったのが原因なのか、難しい試合だったと思います。

ここで何度も会見をして言っている通り、僕の中で最優先の原則はハードワークですが、後半はそれが全くできていませんでした。ゲームチェンジャーと呼んでいる交代で入ってきた選手たちは、何もできませんでした。言い訳はできませんが、ファンとクラブに申し訳なく思っています。ここからしっかりトレーニングに戻り、ハードワークしてJ2で結果を出せるようにしたいです。

-ユースの3選手は持ち味を出したと思います。監督の評価は。
そこが今日の唯一のポジティブな点でした。パフォーマンスは非常に素晴らしかったです。これは、アカデミーグループ、コーチ、そして選手が称賛されるべきものだと思っています。本当に素晴らしかったのですが、その3人が交代した後、試合がネガティブな方に進んでしまったのは、トップチームグループの方では許されないことだと考えています。
本当に3人は素晴らしくて、蓮歩はいろんな動きができてすごく良くなってきました。佑蒼はディフェンスで力強さを見せ、いろいろなパスを出したところはすごく良かったです。健斗に関しても、16歳であれだけやれるのは、60分までの段階ではピッチのベスト選手だったと思います。

石塚蓮歩選手


-試合を振り返って。
思っていたより自分のプレーを出せ、自分の武器であるシュートを打てたのはすごい自信になりました。ただ、守備面でのチームとしての組織的なところで課題を感じたので、これから参加していく中でもっともっと良くしていけると感じたので、次に繋げたいです。

-前半27分の強烈なシュートは惜しくもGKに阻まれました。
シュートは絶対に打ってゴールを決めようと思っていました。あのシュートは打ったら相手に当たって、偶然良いところへ飛んだだけなんですけど、スタメンで出させてもらっているのに決めきれなかったというのは…。他にもチャンスがあったので、もっとゴール前にスピードを上げていくことや、シュートを打ったら絶対決めるぐらいの選手になりたいです。シュートは打てたんですけど、悔しいです。

-積極性はとても見えました。
ボールを持ったときに、ゴールに向かうのが自分の武器だと思います。パスもそうですけど、りょうくん(渡辺選手)に出したアウトサイドのパスとか、シュートはヤマハスタジアムでサポーターの方々やジュビロのスタッフに見せられたというのは、良かったです。

-先発で出ることはいつ言われましたか。
前日ですが、以前、うっすらとこの試合で行くことは言われていて、出場が決まって楽しみでした。普段(磐田ユース)はトップ下で出ることが多いんですけど、今日は右ウイングだったので、右ウイングでやっている海外の選手の動画をたくさん見て、できるだけ自分の引き出しを増やして今日挑もうと思っていました。

-今後に向けて。
もっとユースで結果を残し続けること、そして今日の試合でやれたことを練習でも続けていくことが重要と考えます。あとは、ジョン(ハッチンソン監督)が求めるハードワークといった部分を、ユースの選手というか、自分はトップの中で若いので、積極的にやっていきたいなと思います。

西岡健斗選手


-トップのデビュー戦を振り返って。
多くの人の前でやるのは初めてだったので、やはり緊張していましたけど、やっぱりサッカーに入ったら、緊張せずにやれたと思います。

-川合徳孟選手とのダブルボランチでした。
常に「こうしろ」と声かけてくれるので、すごいやりやすかったです。

-課題や感じたことは。
体力的には問題なかったんですけど、足がつって限界だったなと。一方で、1人1人がうまいので、自分のスペースが確保できて、ボールを受けやすかったです。また、ビルドアップもみんなうまいので、やりやすかったです。監督からもボランチは常に顔を出すように言われていたので、そこは意識していました。

-スルーパスやサイドチェンジなども見せました。
ユースで安間さん(磐田ユース監督)に展開力のことを言われていて、そういう点はずっと意識し続けてきたところです。

-高校2年生でのデビューとなりました。
プロサッカー選手というのは小さい頃からの夢だったのですごいうれしいです。やっぱりこういうところで結果を残せる選手になっていかないといけないなと思います。

静岡新聞社編集局運動部がサッカーや野球、バスケットボール、ラグビー、バレーボールなど、さまざまなスポーツの話題をお届けします。紙面では紹介しきれない選手たちの表情や、ちょっとしたこぼれ話をお楽しみに。最新情報は運動部の公式X(旧Twitter)でチェックを!

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