
「子どもたちの活動が狭まっている」梅雨前線が消滅 想定外の早さで猛暑に…教育現場は困惑 公園に行かず水遊びに変更=静岡

6月19日も静岡県内は、浜松市の佐久間で35.2℃となるなど、12か所で30℃を超える厳しい暑さとなりました。梅雨前線が消滅し、想定外の早さでやってきた暑さの影響に教育の現場は困惑しています。
<社会部 田島かのん記者>
「午後1時半の静岡市です。立っているだけでも汗ばむような気温で、日傘をさす人などが多くみられます」
19日の県内も多くの地点で30℃を超える真夏日となり、35℃を超える猛暑日になったところもありました。最高気温は、浜松市天竜区佐久間で35.2℃、川根本町で34.7℃、三島市で32.6℃を観測するなど、県内18か所の観測地点のうち12か所で30℃を超えました。

気温が上昇するにつれて、リスクが高まるのが熱中症。6月16日の週に入り、静岡県内では60人を超える人が熱中症の疑いで病院に運ばれ、死者も確認されています。6月19日も、県内では、7つの地域で子ども2人を含む計14人が熱中症の疑いで病院に運ばれました。
「せんせいおはよ、みなさんおはよ、ことりもちっちと歌っています」
静岡市の麻機幼稚園です。想定外の速さでやってきた暑さは、思わぬところに影響を及ぼしていました。
<担任>
「きょうは緑地公園に行く予定だったんだよね」
<子ども>
「うん!」
<担任>
「楽しみにしていた大きな遊具が暑くて使えないので、きょうは公園に行かずに幼稚園で水遊びをしたいと思います」
こちらの幼稚園では19日、徒歩やバスで園外の公園に行く行事を予定していましたが、想定を上回る暑さが続くことから、急きょ、園での水遊びに変更しました。
<園児>
「つめたい」
Q.楽しい?
「たのしい」
また、園児たちには、こまめな水分補給をはじめ、体温の調節がしやすい体操服で過ごさせています。さらに、園独自の熱中症対策マニュアルを作るなど、徹底した暑さ対策をとっています。
<麻機幼稚園 高橋明人園長>
「今年は6月のこの時期から体温を超えるような温度なので、子どもたちの活動が狭まっているのが本当に心配。子どもの顔色ひとつとっても、体調、すべて変化を見ていきながら、一番大事なのは子供の姿をどういうように見るか、そこに力を入れてやっています」
20日も県内では気温が上がり、真夏並みの暑さとなりそうで、先生たちが気をもむ日々はしばらく続きそうです。
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