
「汗が湧いて出てくる 衣替えも間に合わない」静岡33.1℃など県内13か所今季最高…梅雨空はどこへ?【気象予報士解説】

6月16日の静岡県内は各地で真夏日となり、多くの場所で今シーズン一番の暑さとなりました。17日も厳しい暑さが続く見込みで、梅雨空はどこへ行ってしまったのでしょうか。
<東部総局 竹川知佳記者>
「今年最高の気温を記録した三島市内です。手元の気温計は32度を示しています。風はありますが、まとわりつくような暑さです」
広く高気圧に覆われた16日の静岡県内は朝から強い日差しが照り付け、気温がぐんぐん上昇。最高気温は静岡市駿河区33.1℃、静岡空港32.9℃、川根本町32.6℃など、各地で真夏日を記録しました。また、静岡県内に18か所ある気象庁の観測地点のうち、13か所で今シーズン一番の暑さを更新しました。
この暑さで、県内では今季最多となる13人が熱中症で病院へ運ばれ、このうち、高齢者2人が重症となっています。
1人は焼津市の90代の女性で、自宅の玄関前で意識がない状態で倒れているところを息子が発見し、消防に通報しました。また、下田市の80代の女性が意識がもうろうとしている状態で路上で倒れていたところを通行人が発見しました。女性は病院に運ばれる途中、受け答えができるまでに回復したということです。
32℃まで気温が上がり、8月上旬並みとなった三島市内では街行く人が日傘や扇子で強い日差しを避けていました。
<街の人>
「暑い。めちゃくちゃ暑い」
「先週雨ばっかりだったが、いきなりきょうから晴れて気温も上がってムシムシして暑い」
「もう、汗が湧いて出てくる。衣替えも間に合わないくらいで、急いで半袖を出してきた」
三島市内のお茶の店では、客からの要望を受け、2025年は1週間ほど早くかき氷を始め、早速、涼を求める人が訪れていました。
<客>
「抹茶がすごく濃い。きょうはぴったり。ムシムシしてるからちょうど食べたかった」
<山田園 石田真朗さん>
「今年はちょっと平年よりかは売れ始めるのが早い。いつもは6月終わりとか梅雨が明けてから忙しくなるが、今年は6月入ってから、『かき氷まだですか』と聞かれたりしたので、早めにスタートした」
静岡県内では、厳しい暑さがしばらく続く見込みです。
<久留嶋怜気象予報士>
この厳しい暑さ、理由は真夏の空気をもたらす太平洋高気圧、これがかつてない速さで強まり始めています。平年ですと梅雨時期、静岡県内には梅雨前線がかかりやすくなりますが、この高気圧の北への張り出しが強まり、梅雨前線を押しのけているような状況です。
さらにこの高気圧、17日からもっとレベルアップしていきます。16日は覆われていませんでしたが、17日以降、県内はこの高気圧に覆われて猛暑日も続出する、そんなお天気となっていきそうです。この先も晴れ続き、そして17日は猛暑日も続出していきます。
これから厳しい暑さが続いていきますので、熱中症に厳重に警戒が必要です。まるで梅雨明けのような本格的な暑さとなりそうです。
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