2025年7月17日
静岡新聞運動部

清水エスパルスの天皇杯3回戦コメント!湘南撃破に秋葉監督「希望と勇気が持てる」高卒新人のMF嶋本悠大「120フル出場は人生初めてだった」

(左から)清水エスパルスの梅田、秋葉監督、タンキ、嶋本


清水エスパルスは天皇杯3回戦で、湘南ベルマーレを延長戦の末に1−0で下しました。互いに決め手を欠く中で迎えた延長前半終了間際、MF乾貴士の左CKをFWドウグラスタンキが打点の高いヘディングでたたき込み、決勝点を奪いました。

「人生初」という120分間のプレーとなった高卒新人のMF嶋本悠大はダブルボランチの一角で攻守に積極的なプレーを見せ、J1相手にも力を示しました。オープンな展開でゴール前の局面が増える中、GK梅田透吾はビッグセーブを連発。チームを4年ぶりの4回戦に導きました。

秋葉監督「選手たちにメンタルの強さがあった」


―試合の総括を。
総力戦で死力を尽くして激闘、熱戦をしっかりと勝ちで締めくることができた。選手たちに魂や最後の最後まで勝利への執念を見せるそのメンタルの強さがあった。

誰が足がつろうが、途中から入った選手だろうが、全選手が1つのゴールに対する執念やワンプレーの重みを分かっていた。1つのゴールが必ず劇的に状況を変えてくれると信じていた。

大きなエネルギーを出している中で、しっかりと得点を奪わせないまま延長まで入って、セットプレーで仕留められた。大きな希望と勇気が持てる。3日後のホームでの横浜FCとの決戦に向けて最高な状態で持っていける。

―早めで、先手を打つ選手交代だった。
時間制限のある選手もいた。もちろん90分で仕留めるためにどうマネジメントするのかを考えた中で、3日後にリーグ戦があることを踏まえてどんどんやっぱりカードを切っていった方がいいと考えた。今いるメンバーの中で最大値を発揮するにはどうすればいいのかっていうことを考え、湘南相手にどう90分のマネジメント、カードの切り方をするかは何度も何度もシミュレーションしてきた。

―出場機会の少ない選手の活躍も目立った。
大きな成長を見せてくれた。全員を公式戦で思う存分使っていきたいなというパフォーマンスを見せてくれた。競争力がまた高まったか。もう1度チーム内でしっかりと正しくハイレベルな競争して、その競争力がチームと個人を高めてくれる。ニューヒーローがどんどん出てくれることはウェルカム。

FWタンキ「精度の高いCKだった」


―激闘を振り返って。
今日の勝利はチームみんなの力で得た勝利。本当に暑い中戦ってくれてこの結果になった。リカバリーを早くして、週末のゲームにいい形で臨めれるように調整していきたい。

―得点を振り返って。
練習を積んできた1つの成果だとも思っている。(CKが)本当に精度の高いクロスだった。これに満足せず、これからも頑張って仲間たちのためチームのために貢献していきたい。

―ヘディングはやはり強い。
自分のストロングポイントの1つ。去年チームに加入して、今年はより私の特徴を仲間たちも分かってくれている中での結果。

MF嶋本「禅斗君から刺激を受けた」


―フル出場となった。
人生で120分フルで出るのは初めて。最初の入りは結構自分でいいプレーできてたが、途中から守備に徹した。守備に頭が回って、攻撃にあまり参加できなかった。守備の部分でしっかり走れたっていうのは本当に良かった。

―手応えを得た感覚は。
(宇野)禅斗君がいない中でチャンスだと思ってやっていた。自分の中ではほんとに守備の部分でしっかりチームに貢献できたのかなと思う。(宇野選手が)A代表のユニホームを着てしっかりとプレーする姿を見たら燃えるというか、やっぱ刺激を受けた。

J1のチームといっぱい試合をして、自分のプレーをして、評価してもらってああいうところに行けると思う。まずはこういう試合をしっかり自分が主となってチーム引っ張ってやっていきたいなと思う。

―攻撃面の自己評価は。
やっぱり自分の良さは攻撃の部分。本当はもっとゴール前に行ってシュート打ちたかったが、シュートは打てずに終わってしまった。次どこかで絶対チャンスをもらえると思うので、そこではしっかりシュートを意識してやっていきたい。

GK梅田「みんなが体を張ってくれた」


―無失点で終えた。
なかなか試合に絡めない日が続き、チームも流れがいいわけではない中で、自分のアピールもしなきゃいけない。チームのためにも勝ちたい試合だったので、結果勝ててよかったなと思う。

―ビッグセーブを連発した。
そこはあんまり気にしてない。今までやってきたことを出せるように良い準備してきた。延長に入ってからはチームで足をつる選手も出てきて難しくなった。ゴールキーパーの役割としてまずはチームをまとめて、切り替えやボールが切れた時に集中し直すところは意識して声をかけていた。

―延長後半のセーブはチームを救った。
ちょっと前に出すぎたかなと思いつつ、ボールに集中していた。もしかしたら届かないかもしれないと思いながらだった。みんなも体を張ってくれていたので、触れるところに飛んできたと思う。

静岡新聞社編集局運動部がサッカーや野球、バスケットボール、ラグビー、バレーボールなど、さまざまなスポーツの話題をお届けします。紙面では紹介しきれない選手たちの表情や、ちょっとしたこぼれ話をお楽しみに。最新情報は運動部の公式X(旧Twitter)でチェックを!

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