2025年8月1日

藤枝MYFCのFW中川風希、J1で輝く仲間たちが刺激に「どこかで一発結果を出せば」レノファ山口戦に向けて意気込み
中断期間に入っていたサッカーJ2リーグは8月2日に再開し、藤枝MYFCはホームでレノファ山口FCと対戦します。今季は途中からスタメンを奪取し、今や主力として前線をけん引するFW中川風希選手はここ最近、不運な形でのノーゴールが続いています。しかし、ひたむきに準備を続けて自らの手でポジションをつかんだ30歳のゴール前でのプレーは相手に脅威を与えています。
年齢を重ねて目標を諦めかけていた時期もあったと言いますが、J3などで苦労をともにしてきたかつての仲間がJ1で活躍している姿を見て心の炎が再燃。「あがこうかな」と語る言葉には、さまざまな経験を経てきた重みが漂います。
前回対戦でスコアレスドローに終わった山口に対し、より決めきる力が鍵となる一戦。次こそは正真正銘のゴールを奪い、勝利に貢献する意気込みです。
FW中川風希「今年は夏を好きになろう」
―今の調子は。
調子はいい方だと思います。感覚的にも、体と頭がすっきりしてプレーできています。
―オフの期間はどのように過ごしたか。
今年は夏を好きになろうという目標を掲げています(笑)。プライベートでも夏っぽいことを積極的にするようにしていて、オフはバーベキューをしたり、サウナに行ったりしました。
―今治戦では両ゴールポストに嫌われ、仙台戦はゴールネットを揺らしたが直前に味方が倒されたプレーでファウル判定となりノーゴール。
後期にためているとポジティブに捉えていますが、10センチ、20センチで試合も人生も変わるような世界なので、後期は決めきれるように運も味方にしていきたいと思います。
―今季の序盤は出番が少なかったが、5月のアウェー仙台戦での初得点をきっかけに出場が増えた。
チャンスがなくても、どこかで一発結果を出せば(変わる)。若い選手たちも結果を出せば上に行けるきっかけになるので、今試合に出られていない後輩には良いものを見せられているかなと思います。
―出られない期間は何を意識していたか。
特に意識することはなかったです。サッカーが好きなので、嫌いになるとか練習をちゃんとやらないとかはなかったです。自分の得意なプレーをぶらさずにやってきました。
―攻守で高いパフォーマンスを出せている要因は。
まだまだです。でも、やはり同世代の選手たちがJ1で活躍しているのを見ると悔しい気持ちになることが多かったです。30歳になり、どこかで上に行くのを諦めている自分もいました。でも、もう一度上のカテゴリーでやりたいなということを感じるようになったので、あがこうかなと思います。
―意識していた選手は。
個人ではないですが、FC琉球などJ3にいた時から一緒に苦労してきた仲間たちがJ1で試合に出ていると刺激になりますし、「なぜ俺はここにいないんだろう」という気持ちにもなることがあります。
セレッソ大阪の上門知樹や名古屋グランパスの徳元悠平、柏レイソルの小泉佳穂は琉球時代のチームメート。この前日本代表に入った安藤智哉(アビスパ福岡)、アルビレックス新潟に期限付き移籍中の島村拓弥もFC今治の時にJ3でともに苦しんでいた選手。J1で頑張っているのを見ると、もっとやらなければと思います。
―再開初戦は山口が相手。
プレーオフを目指すのであれば再開の一発目は勝たないと波に乗れない。連勝が絶対に必要だと思いますし、勝たなければプレーオフはないかなという一戦になると思います。
―山口戦は前回は0−0。印象は。
相手は監督も変わって、選手も補強しているのでどうなるのか分からないのですが、結局は藤枝のサッカーをやるのが一番だと思うので、しっかり勝ちにいきたいです。
―目標は立てるタイプか。
若い時は立てていましたが、今は一試合一試合必死です(笑)。でも最低5点は取りたいなと思います。でなければ個人的にもチーム的にも上にはいけないと感じています。
静岡新聞社編集局運動部がサッカーや野球、バスケットボール、ラグビー、バレーボールなど、さまざまなスポーツの話題をお届けします。紙面では紹介しきれない選手たちの表情や、ちょっとしたこぼれ話をお楽しみに。最新情報は運動部の公式X(旧Twitter)でチェックを!
サッカー
スポーツ
藤枝MYFC