
「伊東の市民をなめてるよ」市民は憤り...静岡・伊東市の田久保真紀市長が『続投宣言』議会側は不信任案提出検討も「精査必要」

静岡県伊東市の田久保真紀市長が7月31日に会見を開き、辞職の意向を撤回して市長を続投する考えを示しました。会見を受けて、市民からは「なめている」などと怒りの声が多く聞かれました。
<社会部 田島かのん記者>
「いま田久保市長が出てきました。表情からは真意は読み取れません」
田久保市長の進退についての会見は、31日午後8時から始まりました。
<伊東市 田久保真紀市長>
「最後までこの地域を守り抜くこと。必ず結果で皆さんにお返しをしていきたい。本当に申し訳ございませんでした。今後ともよろしくお願いいたします」
田久保市長はこれまで示していた辞職の意向を撤回。市長を続投する考えを表明しました。
<田久保市長>
「いばらの道であることは重々承知しています。私に与えられた使命を、改めてその使命を私の全身全霊を傾けて、実現してまいりたい。そのように考えております」
続投の理由については公約を果たすためなどと説明しました。
<百条委員会 井戸清司委員長>
「脈を打つように嘘をつく」
<伊東市議会 青木敬博副議長>
「なんでこんな人が政治家をやっているのか、憤りを感じています」
田久保市長の「続投表明会見」から一夜明け、市民はー。
<伊東市民>
「伊東の市民をなめてるよ。伊東、恥ずかしいよ」
<伊東市民>
「こんな問題で(伊東市が)全国的に騒がしくなるってことは良くないことだし、まず嘘はいけないことですよね」
<伊東市民>
「子どもが宿題忘れたときみたい。怒られないようにしようっていう」
秘書広報課への問い合わせは8月1日は午後5時までに4200件を超えていて、職員が対応に追われています。7月31日の会見を受けてなのか、8月1日は午後5時時点で電話とメールが計1200件ありました。
<伊東市議会 佐藤周市議>
「すべての電話を市長が受け取ってもらいたい。ちゃんと耳で声を聞いてもらいたい。市役所職員の負担を一刻も早く減らしてもらいたい」
今後、注目されるのが不信任決議案の提出です。
<井戸委員長>
「議員全員がおそらく不信任案は賛成すると思う」
市議会側は9月の定例議会で不信任決議案の提出を検討していますが、「精査も必要だ」としています。可決された場合、田久保市長は議会の解散を選ぶ可能性が高いとみられています。議会が解散すると疑惑を追求する百条委員会も解散し、選挙が繰り返されることで莫大な税金が使われることになります。
<井戸委員長>
「議会としては不信任案を出すのは簡単な話なんですけれども、それが逆に市長の思うつぼになってしまう」
市議会は今後、田久保市長への刑事告発も視野に対応策を検討していく方針で伊東市政の混乱は、まだまだ続きそうです。
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