
小規模の子どもがつくる「学区の歌」学校同士をオンラインでつなぐ=静岡・沼津市

静岡県沼津市の静浦地区の小中学校で子どもたちが「学区の歌」を作っています。参加する小規模の学校をオンラインでつなぎ、子どもたちの成長の機会につなげます。
「山の中にあるやつって、静浦の小学校のことじゃないの?昔の」
「違うよ」
「中学校?」
静岡県沼津市の静浦小中一貫学校です。静浦地区の8つの小中学校では、いま、子どもたちが「学区の歌」づくりに取り組んでいます。
「きれいな景色、海、富士山とか?」
子どもたちは「学校の未来」や「地域の人々」などのテーマに沿って魅力を表現する言葉を挙げ、10文字から15文字のフレーズにしていきます。メロディーをつけるのは生成AIです。歌詞と「やさしく」「女性ボーカル」などの曲調の指定をすると約15秒で出来上がりました。
♪「景色と心きれいな静浦、海のように輝く笑顔、プレグラには賑やかな声、変わらない仲間いつまでも~」(曲調指定:「カノン振興」「転調」「二部合唱」)
こちらの生徒の楽曲は。
♪「景色と心きれいな静浦、海のように輝く笑顔、プレグラには賑やかな声、変わらない仲間いつまでも~」(曲調指定:「ポップ」「未来派」「ブラジル音楽」)
<生徒>
「思った通りにはできなかったけど、記憶に少しでも残る、くせになるような曲にしたい」
今回、参加する8校をオンラインでつなぎ歌詞や作った楽曲をお互いに発表しました。

少子化が進み、沼津市の小中学生の数は1982年に3万人を超えてから減少を続け、2025年度は約1万900人になっています。1学年に1クラスの学校が増えるなか、他の学校の児童や生徒と関わる時間を作ることで子どもたちの豊かな成長につなげたい考えです。
<プロジェクトを主催 片浜中学校 能戸健太教諭>
「多様な意見や多様な考えに触れることはダイバーシティと言われていて、今後より変化が大きくなっていく社会で必須の条件になる」
生成AIを活用して作った「学区の歌」は2025年の秋ごろ、地域の人などにお披露目したいということです。
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