2025年9月7日
静岡新聞運動部

清水エスパルスが“静岡ダービー”でジュビロ磐田に3−0。秋葉監督「これがダービーの持つ重み」アフメドフ「今日の雰囲気?スゴイ(笑)」


静岡県内のJリーグ4クラブがホーム&アウェー方式で覇を競う「静岡県J4クラブ強化トレーニングマッチ」は9月6日、静岡市清水区のIAIスタジアム日本平で行われ、清水エスパルスが3−0とジュビロ磐田に快勝しました。

試合開始早々にFW千葉寛汰選手の右クロスを北川航也選手が頭で合わせ先制。前半27分は弓場将輝選手のスルーパスにアフメド・アフメドフ選手がオフサイドぎりぎりで抜け出して追加点を奪い、後半19分は相手のクリアに反応した高橋利樹選手がとどめを刺しました。清水は3戦目で初勝利となりました。

秋葉忠宏監督「プライドぶつかり合う素晴らしい試合だった」


-試合を振り返って。
まずやっぱりダービーという注目度の高いゲームって、トレーニングマッチとかそんなの関係なく、これだけ多くの方がこのアイスタに来てくれる。このエンブレムを背負っている誇りとプライドを持ってやらなきゃいけないっていう中で、選手たちは負けていいダービーは一つもないと話していますので、その中で3−0、クリーンシートで3点取った。

フットボールではもう完勝ですから、そういったゲームを全選手が見せてくれたっていうことが素晴らしかったと思いますし、それに見合うだけの攻守を見せてくれたっていうことに本当に感謝してます。

-選手にどんな言葉をかけてピッチに送り出したか。
まずはなかなか出場機会に恵まれない選手たちの、やはり底上げのところがあった。普段悔しい思いをしている選手たちが真剣勝負の場で、ましてやホームスタジアムでこれだけサポーターが入ってくれて、実戦に近い中でどれだけハイパフォーマンスを見せられるのか、誰が(J1リーグ戦の次節)新潟戦に向かってゲーム入ってくるのか、レギュラー争いに食い込んでくるのか。そういう位置付けにしてました。

まずは長い時間出た選手たちが2−0、さらに3点目を取ったっていうところも含めると、非常にまたハイレベルで熾烈な競争が待っているなというふうに思ってます。

-けがから復帰したアフメドフ選手がゴールを決めるなど、多くの選手がアピールした。
今言ったように、我々ずっと日常を大事にしようっていうことと、正しくハイレベルな競争をしようって話をしてますので、しっかりとこうやって結果を出した選手、よりパフォーマンスが良かった選手をちゃんと正しく使っていくっていうのが一番正しい競争だと思います。

忖度(そんたく)とか一切することなく、これからしっかりとまたビデオなんかを見返して、得点取った、それだけではなくて、誰が本当にチームとして狙いだとか、勝利するために、失点をしないために、ゴールするためにっていうことをまた精査したいなと思います。

-監督としてはうれしい悩みが増えたのでは。
もちろん嬉しい悩みが増えたのと同時に、何人かちょっとけがで怪しいなって選手もいましたので、そういうところも含めて、またしっかりとしたものを1週間準備して新潟戦に向かいたいなと思います。

-新潟戦の抱負を。
ラスト10試合、もう一度走るというところ、攻守においてどうやって走るのか。やっぱりその量を上げるってことはもちろんのこと、どういう質で走るのかっていうのも含めて、もう一度これが絶対大事になってきます。もう1回チャンス、ピンチを感じながら走って走力を出す。その中で我々らしくボールを動かしてフットボールをしたいなと思います。

-素晴らしい雰囲気の中で緊張感のある試合でした。
これがやっぱり両クラブの伝統だとか、ダービーの持つ重みだとかだと思いますので、こういう歴史だとかに恥じないようなプレーを常にしないといけないと思います。

練習試合だろうが何だろうが、ダービーはダービーですから。負けていいものは一つもないと、常に。航也(北川選手)とか宮本航汰も話していますから、そういった意味では今日キャプテンマークを最後、透吾(梅田選手)にしましたけど、やっぱりそうやって下部組織からダービーの、このゲームの重みを分かっている選手たちがしっかりと締めてくれたので、お互いのプライドがぶつかり合った素晴らしいゲームだったなと思っています。

-シャドーは北川選手と千葉選手の組み合わせだった。
もちろん3人の組み合わせは誰が頂点になってもいい組み合わせですから、ゲーム中でいろいろ変えてもいいよっていう中で、あれがしっくりきたんだろうなと思いますので、またいろんな組み合わせを試しながら、ゲーム中で人を変えなくても何か変わるっていうのは非常に良いことと思いますので、ちょっとしたポジションの違いかもしれないですけども、またいろんな変化が起こせるように、いい効果が起きるようにしたいと思います。

-後半25分すぎにリーグ戦の先発メンバーを入れましたが、得点はありませんでした。
いやもう決めればいいだけの場面はたくさんありましたから、そこはもう貴士(乾選手)にお説教をしなきゃいけないので、あれをやっぱり決めて5−0、6−0にするかどうなのか。完膚なきまで叩くのかどうかって一つ大事なので、そこはしっかりとまた気を引き締めて、彼にも言いたいと思います。

-アフメドフ選手の45分間出場は予定通りだったか。
そうですね。今日はもう45分で見ての通りヘロヘロでしたから。むしろもうちょっと短くてもよかったのかなと思うぐらいですけど。

FW北川航也「公式戦さながらの雰囲気。サポーターに感謝」


-試合を振り返って。

ダービーである以上、勝たなければ評価されないと思っていたので、その点結果がついて来てよかったと思いますし、普段、出場機会があまり多くない選手が長い時間出ましたけど、みんなのやる気だったり、残り10試合で自分がどうやって表現していくのかっていう気持ちも見られたと思うし、それはピッチの中でやっている選手だけじゃなくて、外で見ていた方々だったり、ファン・サポーターの方も感じ取れたのかなと思うので、いい対外試合だったかなと思います。

-ダービーということで気合いも入っていましたか。
ただの練習試合ではなかったような雰囲気があったし、それを作り出してくれた、ここに集まったファン・サポーターの方々の存在の大きさだと思うので、そういった雰囲気で公式戦さながらのモチベーションでできたっていうことに感謝したいと思います。

-先制点の場面を振り返って。
ミーティングでゴール前に人数をかけるだったり、逆サイドでどれだけスプリントして入ってこられるか、ボックス内でどれだけ人数をかけられるかっていうところから入っているので、そういったところで言うと、右サイドを、全然覚えてないですけど、どういった崩し方をしたのかはわからないですけど、クロスにうまく入れたのかなと思うので、ミーティングしていた通りの得点になったと思います。

-次節の新潟戦からの10試合に向けて。
今日の試合ももちろん大事だったし、公式戦のような緊張感でできたということは選手にとって大きいという思うので、勝てたことが次に繋がるかなと思う。

多少けが人が多かったり、自分もそうですけど出場できない選手がいる中で、代わりに出る選手の力っていうのがものすごく大事になってくると思うので、残り10試合でどれだけ自分のプレーだったり、長所をチームに還元してくれるかっていうところで、チームの底上げが問われていると思う。いい10試合にしたいし、いい期間にしたいと思っています。

勝つことでチームが押し上がると思うし、自分自身も成長できると思っているので、もうここからの10試合で惜しい試合だったり、いい試合っていうのはいらないと思っているので、どれだけ泥臭く戦ったとしても、勝ち点3を取ることによってチームは成長していくと思うし、個人としても上がってくると思っているので、そういったことにフォーカスをしながら、ただやることを大きく変えるのではなくて、自分たちから攻撃、守備において自分たちからアクションを起こしていくっていうことは非常に大事になってくると思うので、これまでの積み上げをしっかりこの10試合で表現して勝ちに繋げる。簡単ではないと思いますけど、自分たちならできると思っているので、自信持ってトライしていければと思いますね。

FWアフメドフ「ラッキーな男かも」


-久しぶりの実戦でした。
またプレーできて、ピッチでまたプレーすることができてすごくうれしいです。ただフィジカル的にはきつかったです。

-得点はオフサイドぎりぎりで抜け出しました。
オフサイドじゃなかったと思います。あとはキーパーが動いてくるのを待っていたんですけど、その後は少し運もありました。得点できてうれしく思っています。けがの時期はプレーしたいという気持ちがずっとありましたので、また復帰できたことをすごくうれしく思います。もっとフィジカルを、自分のフィジカルの部分のコンディションを上げていければいいと思っています。

-ダービーに強いですね。
ラッキーな男かもしれませんね。

-今日の雰囲気については。
スゴイ(笑)練習試合の中でこうやってファンが多く来てくれたのは本当に初めてです。

-リーグ戦に向けて手応えは。
我々は次の試合に勝つために全てを出し切るのみだと思っております。自分もできればクラブの勝利に貢献できるようにしていきたいと思っています。




静岡新聞社編集局運動部がサッカーや野球、バスケットボール、ラグビー、バレーボールなど、さまざまなスポーツの話題をお届けします。紙面では紹介しきれない選手たちの表情や、ちょっとしたこぼれ話をお楽しみに。最新情報は運動部の公式X(旧Twitter)でチェックを!

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