2025年9月8日

<高円宮杯U-15東海リーグ>藤枝明誠SCが4−1でジュビロ磐田U-15にリベンジ。ゴラッソ3発で降格圏から抜け出す大きな1勝
藤枝明誠SCージュビロ磐田U-15
サッカーの高円宮杯U-15東海リーグは9月6、7日に3カ月ぶりに再開し、第14節5試合を行った。首位の清水エスパルスジュニアユースが1−3で藤枝東FCに競り負け、2位のジュビロ磐田U-15も藤枝明誠SCに1−4で敗れた。藤枝明誠は8試合ぶりの勝利で8位に浮上、降格圏から抜け出した。残り4試合となったリーグ戦は上位4チームが激しいつばぜり合いを続けている。
藤枝明誠“ゴラッソ”連発

(左から)藤枝明誠のMF本橋偉斗、DF森堆賀、FW岡戸滉樹
残留争いに巻き込まれている藤枝明誠SCが優勝争い中のジュビロ磐田U-15から4ゴールを奪って快勝。4月の第5節で0−5の大敗を喫した相手にリベンジを果たし、8戦ぶりの勝利で降格圏から抜け出した。
前半9分、FW岡戸滉樹(藤枝明誠SCジュニア出身)がグラウンダーの右クロスを左足で突き刺して先制。「気持ちよかったです」。サイドバックから1トップへと定位置を移したばかりの新エースの今大会初ゴールで、チームは勢いに乗った。
ベンチメンバーから「エグすぎ」の声が上がったDF森堆賀(焼津市・FCドゥエオル豊田出身)の追加点が生まれたのは前半ロスタイムだった。攻撃の組み立てに参加していた長身ディフェンダーは敵陣中央でこぼれ球を拾うと、迷うことなくロングシュート。「力には自信がある。点を決めたいという気持ちで振り抜きました」。ボールは一直線にポストをたたいてゴールに飛び込んだ。
守備でも貢献した藤枝明誠のDF森堆賀
本橋が2ゴール
1−2で迎えた後半19分には、左MF本橋偉斗(藤枝明誠SCジュニア出身)が右サイドから放り込まれたクロスをスーパーボレー。「トラップしたら相手が来ると思ったので、ワンタッチで流し込む感じでいきました」。巧みに落下点に入って右足を振り、豪快にネットを揺らしてみせた。本橋は後半23分にもフリーキックのこぼれ球を押し込んでダメ押し点を挙げた。藤枝明誠がこの日奪ったゴールはいずれも「ゴラッソ」といえるものばかり。難敵相手にひるむことなく鋭い出足でボールを奪い、積極的にカウンターを狙い続けた。ボール保持率では劣っても守備陣は最後まで集中力を切らすことなく、ミドルシュートからの1失点に抑えた。
小坂献コーチは「(0−5で敗れた)前期の戦いを振り返り、自分たちができることをやろうと話していましたが、僕も見たことがないようなゴールばかりでした(笑)。気持ちが乗り移っていたんだと思います」と選手の発奮に目を丸くした。
下位2チームの降格圏から脱し、残り4試合。次節は、9位のFC岐阜U-15との直接対決を迎える。「選手たちにとっては毎試合が決勝戦。負けたら終わりのつもりでやっています」と小坂コーチ。勝てば残留に向けて大きく前進する大一番だ。

(日本サッカー協会公式ウェブサイトより)
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