2025年9月15日

<プリンスリーグ東海第11節>ジュビロ磐田U-18、攻守の歯車がっちり。安間監督「戦えるチームになってきた」プレミア昇格に向けて準備着々
チーム3点目を決めて喜ぶ石塚蓮歩(右)
<高円宮杯U-18プリンスリーグ東海・第11節(9月14日)ジュビロ磐田U-18 3−0 東海大翔洋>
ジュビロ磐田U-18がリーグ再開後2連勝でがっちり2位をキープした。昇格1年目で上位浮上を狙うタイガー軍団を寄せ付けず、3−0の快勝。安間貴義監督は「チームが成長しているのですごく楽しみ。良い方向に進んでいる」と選手たちの奮闘に納得の表情だった。
攻守の歯車が噛み合った90分だった。先制点は前半6分のロングカウンターから。相手のロングスローを守備陣がはね返すと、一気に右サイドから敵陣へ。左サイドからゴール前に走り込んでいたMF河合航希がサイドチェンジのパスを受け、迷うことなく左足一閃。相手GKの頭上を抜いてゴールにたたき込んだ。「トラップした時点でニア上を狙おうと思った」
さらに前半終了間際に右クロスをDF森島皐雅(こうが)が押し込んで加点。後半21分には、トップチーム昇格が内定しているエース石塚蓮歩が巧みなトラップで最終ラインの背後に抜け出してダメ押しの3点目を奪った。
7月の日本クラブユース選手権は2分け1敗で予選リーグ敗退に終わっていた。初戦の長野パルセイロU-18戦で2点のリードを追いつかれてドロースタート。気落ちしたまま最後まで調子を上げられず、課題ばかりが残る大会となった。
プリンスリーグ再開までの約1カ月半、安間監督は「悔しさを積み重ね、それを具現化しよう」とハードな練習を敢行。FC東京ユースや早稲田大など格上との練習試合を重ね、強化を図ってきた。
再開初戦となった前節の帝京大可児戦は残り7分から2ゴールを奪って3−2の逆転勝ち。そしてこの日は3点を奪った上、8試合ぶりのクリーンシート。指揮官は「選手同士が互いに厳しく要求し合っていて、戦えるチームになってきた。一つ一つ成長している」とうなずく。
この3年生の代は、クラブがスポーツ制裁として2023年に新規選手登録の禁止処分を受けたことで、県外から選手を受け入れることができなかった世代だ。「史上最弱」と言われたこともあるチームが逆境をものともせず、プレミアリーグ昇格に向けて着々と歩を進めている。
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