
マダニ媒介「SFTS」の90代男性患者死亡 2025年の患者7人目で過去最多 対策の徹底を呼びかけ=静岡県

静岡県は9月18日、マダニが媒介する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染した90代の男性が死亡したと発表しました。SFTSの患者は2025年7人目となり、過去最多だった2022年の6人を超えました。また死者数も2025年3人目で、県は野外でのマダニ対策を徹底するよう注意を呼びかけています。
今回確認されたのは、賀茂保健所管内の90歳代の男性です。
9月1日に発熱し、地元の医療機関に入院しましたが症状が改善されないため、5日に東部保健所管内の病院に転院しました。
症状などからマダニが媒介する感染症の疑いがあるとして、県環境衛生科学研究所で検査した結果、7日に血液などから病原体遺伝子が検出され、SFTSと診断されました。男性は同日に死亡したということです。
男性の胸部には刺し口があり、発症前に農作業をしていたことから、SFTSの病原体を保有するマダニにかまれたことで感染したと考えられています。
静岡県では2021年に初めてSFTS感染者が確認されて以降、毎年4〜7人の感染が報告されています。2025年はすでに7人の感染が確認され、これまでの最多だった2022年の6人を上回りました。また死亡したのは、2025年3例目です。
県は特にマダニが活発に活動する春から秋にかけては注意が必要だとして、野山や草むらに入る際は、帽子・長袖・長ズボン・靴で肌の露出を減らすことや、マダニにかまれた場合は早めに医療機関を受診するよう、注意を呼びかけています。
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