
レアアース採掘へ探査船「ちきゅう」が出航 中国の輸出制限が懸念される中、国内生産に期待 海底から連続で引き上げる試みは「世界初」=静岡・清水港


レアアースの国内生産を目指すため、1月12日、探査船「ちきゅう」が南鳥島沖へ出航しました。
レアアース輸入の大半を中国に頼っている日本。国内での採掘に向けての一歩として期待されています。
<荻野旦記者>
「静岡市の清水港です。まもなく探査船ちきゅうがレアアースの採掘試験のため、南鳥島に向けて出港します」
静岡市の清水港を拠点とする探査船「ちきゅう」。
世界最高の掘削能力を持ち、各地の海底を調査してきました。

12日午前9時すぎ、「ちきゅう」は、清水港を出港し、日本最東端に位置する南鳥島沖に向かいました。その目的はレアアースの採掘です。

<内閣府石井正一プログラムディレクター>
「こちらがレアアース泥(でい)です」
レアアースを多く含む泥。南鳥島沖、6000mの海底から見つかりました。
南鳥島が位置する太平洋プレートは、地殻的に地震がほとんどなく海底が穏やかで鉱物が堆積しやすい環境のため、レアアースも多く溜っているといいます。
自動車のモーターやパソコン、スマートフォンなどに使用されているレアアース。
スマホでは、ディスプレイの発光材料やバイブレーターのモーターの一部となっています。

私たちの身近な製品に多く使われているレアアースですが、国内での採掘はほとんどなく70%以上は中国からの輸入に頼っています。
日中関係が悪化する中、レアアースの輸出が制限されるのではないかという懸念も広がっています。
<内閣府石井プログラムディレクター>「調達源の多様化、特定国に過度に依存しない調達を考えている。その1つの策として国産のレアアース実現に向けてのプロセスがある」
約1か月の試験に向かった探査船「ちきゅう」。5日ほどかけて南鳥島近海に到着。

その後、採鉱機(さいこうき)をパイプの先端に取り付け、パイプの本数を増やしていき、海底6000mまでおろします。

そして、海水を流し込み、泥状にしたレアアースを「ちきゅう」に引き上げます。
海底から連続で引き上げるという試みは「世界初」です。
<内閣府石井プログラムディレクター>「今回は作動確認をベースとしている。船上に海底から泥を揚げてくることができれば私どもは成功と思っている」

「ちきゅう」は2月14日に清水港に帰港する予定で、試験が成功すれば、2027年2月から本格的な採掘が始まります。
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