2026年1月14日
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静岡市「新スタジアム構想」大詰め… "お手本"の広島から学ぶ 活気あるまちへ「起死回生の一手」 =静岡

清水駅前「新設」へ最終調整

静岡市の新たなサッカースタジアム構想がいよいよ大詰めを迎えています。難波喬司市長が「お手本」とする広島市のスタジアムから、静岡市が学ぶべき「新たなまちづくり」を取材しました。

清水のスタジアム構想が大きく動き出したのは、2025年8月のことでした。

JR清水駅東口近くの遊休地について、静岡市は土地を所有するエネオスと利活用について合意したと発表。

<静岡市 難波喬司市長>
「合意書によって、この場所での新スタジアムの整備の検討が可能となりました」

静岡市は清水エスパルスのホーム・IAIスタジアムの老朽化を受け、改修か新設か、議論を進めてきました。関係者によりますと、現在、市は駅前の遊休地に新設する方向で、エネオスと購入する土地の面積などについて最終調整しているといいます。

エスパルス社長「もっと大きな器があれば」

清水エスパルス 山室晋也社長

チームの悲願ともいえる「駅前スタジアム」。エスパルスの山室晋也社長は新スタジアムに大きな期待を寄せます。

<清水エスパルス 山室晋也社長>
「おかげさまで2025年後半戦はずっと満員御礼のような状態で、実質もうキャパオーバー。もっと大きな器があれば、より多くのファンの皆さんにお越しいただけるかなと思っています」

お手本は広島の「まちなかスタジアム」

難波市長は新スタジアムのイメージを膨らませるため、ある場所を視察していました。「中心市街地の近くにあるというのが1つのお手本」と話すのが、2024年2月に開業したサンフレッチェ広島の本拠地、「エディオンピースウイング広島」です。

<植田麻瑚記者>
「広島市の中心部とつながる高架歩道を歩くと見えてくるのが、エディオンピースウイングです。大きな屋根は翼をモチーフしていて、迫力があります」

広島城の近く、JR広島駅から約2キロの場所に位置する「まちなかスタジアム」。IAIスタジアムと同様、旧スタジアムはアクセスが課題でしたが、新スタジアムではJRやバスなど主に4つのアクセスルートを確保しました。

<植田記者>
「圧巻です。一番前の席、選手との距離がかなり近いですね」

<広島市スポーツ振興課 長森大征技師>
「全周が(ピッチまで)8メートルでぐるっと回っています」

収容人数は2万8520人。テーブルつきのカウンターシートやくつろぎながら観戦できるパーティーテラスなど、42種類もの座席が設けられています。

さらに、広島のサッカーの歴史を振り返ることができるミュージアムや公式ショップが併設され、試合がない日でも人が訪れる場所になっています。

<長森技師>
「新スタジアムが2シーズンともに約2万5500人となっていて、(旧スタジアムと)比較すると約1.6倍となっています」

街全体が活性化、商店街も潤う

サンフレッチェ広島の2025年度の売上高は過去最高となる見通しで、周辺の賑わい創出にも貢献しています。

<長森技師>
「本スタジアムがペデストリアンデッキ(高架歩道)を整備していまして、周辺エリアに至る動線を確保しているので、試合前後に買い物や飲食を楽しむこともできて街全体の活性化につながるのかなと思います」

<植田記者>
「スタジアムの玄関口の一つになっている横川商店街です。横川ビクトリーロードと称して商店街全体でサンフレッチェを応援しています」

スタジアムから歩いて20分ほどの横川商店街にある洋風酒場では、新スタジアム開業に合わせ、紫色の「ゆかり」でアレンジしたフライドチキンの提供を始めました。

<ニューアカマル 里見あかねさん>
「サンフレを応援するのにちょうどいいものをということで紫色、広島の名産のものを使っているので販売することになりました」

これまで日曜は定休日でしたが、試合日程に合わせて営業日に変更したといいます。

<里見さん>
「試合がある日は必ず来てくださるリピーターの方もできたり、盛り上がってサポーター同士で来てくださる方も多いです」

新スタジアムの開業で、商店街の売上は大きく伸びました。

清水再生の「起死回生の一手」に

長年、駅前スタジアムの建設を要望してきた清水の商店街。清水シティホテルの村上社長は、活気ある清水を取り戻す「起死回生の一手」だと話します。

<清水シティホテル 村上信也社長>
「商業が疲弊していますので、これをカンフル剤として飛躍したいと思います。スタジアムを1つの目標にしてもう少し頑張ろうと、ここまで20年ぐらい来ていますので、もうひと頑張りだなという夢が持てました」

清水の「まちなかスタジアム」は再び活気あるまちを取り戻すことができるのか。難波市長の決断が注目されます。

建設費はどうする? 広島は「寄付金77億円」

エディオンピースウイング広島の総事業費は約286億円です。そのうち国の補助金が約101億円、さらに、地元の経済界や個人からの寄付金が約77億円も集まり、結果、県と広島市の負担は約80億円に抑えられました。

広島市の担当者は、野球やサッカーなどスポーツの街であることから、市民のスポーツへの熱い思いが現れたのではないかと話していました。

難波市長もスタジアム新設の場合、民間投資は不可欠と話しています。静岡も同じスポーツの街として、市民や企業の力をどう集めるかが問われそうです。

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