2026年2月18日

【2月19日から「ボカコレ2026冬」】静岡放送も参画するボカロ文化の祭典。そもそもVOCALOIDは「静岡発」の技術!
(文/経営戦略室・天野大輔)

2月19日から23日まで、ドワンゴが運営する動画投稿サイト「ニコニコ動画」をメイン舞台に、ボカロ文化の祭典「The VOCALOID Collection ~2026 Winter~(ボカコレ2026冬)」が開催されます。年2回のペースで開催されており、今回で11回目を数えます。
「ボカコレ」の愛称で親しまれるこのイベントは、ヤマハが開発した歌声合成技術「ボカロ」こと「VOCALOID(ボーカロイド)」をはじめ、各種の音声合成ソフトやそれらを彩るキャラクターたちを軸とした、インターネット上の創作の祭典です。
「ボカコレ」は、ファンにとっては「推し」の新作や未知の才能に出会える宝庫であり、クリエイターにとっては新たなリスナーと繋がる大きなチャンスです。今や若手ボカロPの登竜門と言ってもよい存在となりました。前回2025年8月開催の「ボカコレ2025夏」では、新作動画の投稿数が7400件を記録。ファンとクリエイターが一体となって熱狂する、一大イベントとして進化を続けています。
2025年、「ボカコレ」にSBS初参画
SBSがボカコレ初参画の際に配信したプレスリリース
静岡放送(SBS)は、2025年冬の「ボカコレ」にメディアパートナーとして初参画しました。これまでもいくつかの放送局で番組単位での参画例はありましたが、テレビ・ラジオの兼営局が局全体として加わり、両メディアで受賞曲を放送するという試みは、ボカコレ史上初のことでした。
ボカロを扱うような既存の番組を持たないSBSが、なぜこの祭典に加わったのか。その理由の一つには、静岡県が「ボカロのふるさと」という深い縁を持っていることが挙げられます。メロディーと歌詞を入力することで、人の声をデジタル加工した歌声をつくりだすことができる音声合成技術「VOCALOID」は、静岡県浜松市に本社を置くヤマハが開発した技術です。
現在では、他社の技術・製品なども含めて、音声合成ソフトを用いた音楽ジャンルやキャラクター全般の呼称として、一般名詞のように扱われていますが、「VOCALOID」および「ボカロ」はヤマハの登録商標であり、静岡はまさに、現在のボカロ文化を支えてきた技術的なルーツを持つ場所です。
ボカコレ2026冬「SBS賞」の内容は!?
ボカコレ2026冬、SBS賞の内容
「ボカコレ2026冬」では全13種の褒賞が用意されており、「SBS賞」はその一つです。回ごとに趣向を凝らしてきた褒賞ですが、今回はSBSラジオの自社制作番組における受賞曲のオンエアや、受賞者のゲスト出演といった展開を予定しています。選出にあたっては、長年ボカロ文化を深く愛しシーンに精通したスタッフ2名を筆頭に、SBSラジオの番組プロデューサーらで行います。
<SBS賞 審査担当者 コメント>
ボカロ出身のクリエイターによる楽曲は、日常の放送で耳にしない日がないほど、現代の音楽シーンにおいて不可欠な存在となりました。一方で、ボカロ楽曲そのものが地上波でオンエアされる機会は、いまだ限定的であるのが現状です。こうした魅力的な文化を広く県民に届けることは、ローカルメディアが担うべき重要な役割の一つです。ボカロ楽曲にスポットを当て、普段表舞台に立つことの少ないクリエイターの方々の制作秘話や活動の実態を届けることは、リスナーにとって新鮮な体験となるだけでなく、SBSラジオのコンテンツとしての魅力をより高めてくれるものと確信しています。「SBS賞」という名を、権威ある他賞と並べていただくのは大変恐縮ですが、静岡で生まれた技術から発展したこの素晴らしい文化の祭典を、クリエイターやファンの皆さまと共に盛り上げられることを光栄に思います。
「SBS賞」これまでの受賞曲
ボカコレ2025冬 SBS賞 『交通安全』(music:いち野/Vocal:初音ミク)
ボカコレ2025夏 SBS賞『バラード』(music:あだちかすか/Vocal:知声、初音ミク、重音テト、足立レイ)
2026年は、初音ミクをはじめとするバーチャルシンガーのライブと、創作の楽しさを体感できる企画展を併催する大型複合イベント「マジカルミライ」が、2013年のイベント開始以来、初めて静岡県(浜松市)で開催されることが決定しています。
この記念すべき年を契機として、普段あまりボカロ文化に触れる機会のない方も、世界を席巻するその躍進と熱量を、ネット最大の祭典「ボカコレ」を通じて体感してみてはいかがでしょうか。
静岡県に関係する文化芸術、ポップカルチャーをキュレーション。ショートレビュー、表現者へのインタビューを通じて、アートを巡る対話の糸口をつくります。










