
"空気がカラカラ" 乾燥した春の空気では炎が上がるまで約3分…1月の降水量は平年のわずか9% 伊豆市の山林火災は10時間半延焼=静岡

2026年2月18日、静岡県伊豆市で発生した山林火災は空き家に延焼するなどし、約10時間半にわたって燃えました。
東海地方の1月の降水量は平年と比べて9%。記録的な乾燥状態が続く中、火の取り扱いにより注意が必要なシーズンとなっています。
<竹川知佳記者>※2月18日
「伊豆市の熊坂です。現場から1.5キロほど離れた場所ですが、山肌から赤い炎が立ち上っている様子が確認できます」
「富士山の方向に白い煙と炎が見える」
18日午後4時すぎの通報からだんだんと火は燃え広がりました。
<竹川記者>
「風が強く、辺りには火の粉が舞っています」
火はかつて旅館だった空き家など複数の建物に延焼。
消防車約30台が駆けつけましたが、約10時間半にわたって燃え続けました。
焼失面積は7800平方メートル。伊豆市によりますと野焼きやたき火などの人的要因による出火が考えられるということです。
「1か月ほど雨がない」県内全域で続く異常乾燥
住民はここ最近の気候に心配を募らせていました。
<近くの住民>
「ここ1か月くらい雨が降らなかったから、結構乾いていた」
著しい空気の乾燥。実際に、2025年11月から2026年2月までの約3か月間に降った雨は、平年と比べて静岡市で33%、浜松市で31%、熱海市網代で34%と、県内全域で空気がカラカラの状態が続いています。(三島市で39%)
特に、東海地方の1月の降水量は平年と比べて9%と、統計開始以来最少の記録的な数字となっているのです。
<静岡市消防局予防課 大村勇史消防司令長>
「1月から5月にかけては空気が乾燥している状況や強風が吹くことで火災が発生しやすく、周囲への延焼拡大はかなり速いスピードで進行していく」
山林火災の原因は「人為的が6割」

山林火災の出火件数は年明けから増え始め、特に2月から5月に大きく増加します。

これは乾燥した木材と湿った木材で火の燃え方を比較した実験。それぞれ湿度30%と湿度80%の状態で1日置いた木材で、同時に火をつけたものの乾燥した木材のほうは急速に火が燃え広がりました。

もう一方の実験では、湿度30%、風速3、4メートルの春先の空気と、湿度80%、風速1、2メートルの夏の空気を再現し、それぞれ枯草の上にたばこの吸い殻を置きました。
乾燥した春の空気では炎が上がるまで約3分。一方、夏の空気では火が立ち上るまで約10分かかりました。
<静岡市消防局予防課 大村消防司令長>
「林野火災の出火原因については全国的にみても、たき火や火入れ、放火、たばこなど人為的なものが6割を占めている。火入れやたき火についても、空気が乾燥している時期や強風が吹いているときには行わないなど、そういった心掛けが林野火災の予防につながる」
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