
冬の富士山で外国人登山者2人が滑落し1人が重体 一度滑落すると数キロメートル止まらない可能性も...警察が注意喚起=静岡

3月9日午後、富士山で登山をしていた外国人の男女2人が滑落し、1人が重体、1人が重傷の模様です。
警察は、冬の富士山では一度滑落すると止まることができずに数キロメートルも滑落することがあると、危険性を指摘しています。
冬の富士山で登山をしていた3人の外国人。そのうちの2人が滑落して大けがをしました。
9日午後3時頃、富士山の新七合目付近でスウェーデン国籍の23歳の女性とニュージーランド国籍の51歳の男性が滑落。
消防によりますと通報した女性は2人は約400メートル滑落したなどと話していたということです。
県警の山岳遭難救助隊21人が出動し、午後11時前に2人を発見して夜通しで運びました。

<渡邉佳昭カメラマン>
「救助した遭難者を病院に運び入れました」
スウェーデン国籍の女性は重体で、呼びかけには応じているものの意識が不鮮明で会話ができない状態です。また、ニュージーランド国籍の男性は全身の痛みを訴え骨折の疑いがある重傷で、自力で歩くことができない状態だということです。
県警が冬の富士山で人形を使って滑落を検証

冬の富士山における最大の脅威、それが「滑落」です。県警が冬の富士山での滑落を人形を使って検証した映像では、人形は激しく回転しながら転がり続けました。
警察によりますと、一度滑落すると止まることができずに数キロメートルにわたって滑落し続けるケースもあるといいます。
登山道の冬季閉鎖が始まった2025年9月11日から3月9日までに、富士山で発生した事故は4件すべてが滑落によるもので、そのうち1人が亡くなっています。
富士山の登山道は冬季閉鎖中「通行禁止」ですが、登山道以外の場所から強行入山し遭難する人が後を絶ちません。
鈴木知事は10日の定例会見で、この事態を重く受け止め、外国人登山者への注意喚起を徹底する方針を改めて示しました。
<鈴木康友知事>
「多言語によるPRでありますとか、なるべくそうした外国の方も含めて事案が発生しないように、強制力はございませんので、注意喚起を引き続き継続してやっていく」
命を落とす危険もある滑落。
冬の富士山での山岳遭難は救助側にも大きなリスクを伴うものであり、登山者のモラルが問われています。
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