
「誰もが楽しめる観光地に」修善寺でモニターツアー アプリを活用し障害者の旅をサポート【SDGs】

県などが企画し、障害を持った人も楽しめる観光地を作るためのモニターツアーが静岡県伊豆市の修善寺で行われました。
鍵となったのは誰もが使えるアプリです。
歴史ある温泉街をアプリで共有
2026年3月13日、ツアーに参加したのは都内に住む綱川泰典さんと平野遊大さんです。1200年以上の歴史がある温泉街、修善寺を訪れました。
<平野遊大さん>
Q. 車の距離も近い?
「気になりますね。道も結構がたがたしてて、溝があったり、ガタンってなって危ないですね」
昔ながらの街並みは風情があるものの、障害者が観光をするにはハードルがあります。平野さんは趣味で月1、2回旅行に出かけています。
<平野さん>
Q. 今何を?
「抹茶を頂いていました。ユニバーサル地図ナビを見て、お庭からの席だったら車いすユーザーでも大丈夫でしょうというコメントがあったので、それを見てここに来ました」

障害がある人の旅をサポートする「ユニバーサル地図/ナビ」。
過去に車いすユーザーが通った履歴や、目的地までの勾配などを調べることができます。
<平野さん>
「バリアフリー情報が一括で見られるというのが今まであまりなくて、色んな所からとってきたものを自分の中でまとめることが必要だったんですけど、1つのアプリで見られるのはとても便利かなと思います」
視覚障害者の歩行を支える「遠隔サポート」の力
ツアーのもう一人の参加者、綱川さんは「竹林の小径」を散策します。
<オペレーター>
「お待たせしました、アイコサポートセンター室田でございます」
<綱川泰典さん>
「ちょっとこれから1人で歩いていくのにサポートをしていただけたらと思いまして」
視覚情報を声で支援する「アイコサポート」です。
<オペレーター>
「辺り一面に竹が」
<綱川さん>
「竹がいっぱい。竹はどこか触れるところはありますか」
綱川さんは、大学生の時に全盲の視覚障害になりました。「アイコサポート」は位置情報とカメラの映像を共有し、視覚障害者に知りたい情報を提供します。
<オペレーター>
「空が映ってますね。すごく緑が全体に広がってますね」
<綱川さん>
「癒やしのスポットです」
介助を必要とするため旅行は誰かと出かけることが多かったという綱川さんにとっては新鮮な体験です。
<綱川さん>
「一人で杖ついているだけだと、本当になんていうか道と格闘している感じ。でも説明していただきながらだと周りに意識を向けるようになるっていうか」
Q. 観光ができている感じですね
「思いっきりです、そうそうそう」
地元関係者の「生の声」と今後の展望
修善寺の観光情報は試験的に入れたものでしたが、モニターツアーでは利用者と観光事業者から好評でした。
修善寺温泉旅館協同組合の森孝夫理事長は「正直、我々の目線でこれでいいだろうと思っていたものが全く違ってたということが多々あるので、モニターツアーで実際にそういう方が来ていただいてアドバイスをいただくというのが生の声としてありがたい」と話しました。
このアプリは県が春頃をめどに伊豆市と伊東市で導入を検討しています。
歴史的価値のある街並みだと景観保護の観点で、ハード面での対策は限られてくるのが現状ですが、アプリを活用することでもっと障害がある人も含めすべての人が楽しめる観光地になると感じました。
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