2026年3月28日

春も楽しめる清水のいちご!ところで、いちごの旬っていつ?
いちごの旬を知るために、石垣いちご農園・なぎさ園へ
甘くて、ほのかな酸味があり、見た目もかわいい「いちご」。スイーツとも相性抜群です。今回は、静岡市清水区の特産品の一つであるいちごを紹介します。※シミズ毎日3月22日号を一部編集し掲載しています。

幅広い年代に人気のいちご。清水区では主に「章姫」「紅ほっぺ」「きらぴ香」といった品種が生産されています。シミ毎編集部では、ある日「いちごの旬はいつなのだろう?」とふと疑問に思いました。春のイメージもありますが、俳句の世界では、いちごの季語は夏。クリスマスシーズンになるとケーキの飾りとして存在感を増し、年が明けると店頭では、いちごフェアを目にする機会も増えます。一体、いちごの旬はいつなのでしょうか。
黄色い看板が目印のなぎさ園
いちごについてもっと知りたいと思い、生産者の方に話を伺いました。取材に協力してくれたのは石垣いちごを生産する「なぎさ園」(静岡市清水区増)の中村嘉宏さん。今回の疑問に中村さんは「家庭菜園での露地栽培は一般的に春先から6月頃に収穫されます。ハウス栽培は、11月中頃から5月頃にかけて市場に出回ります」と説明。なるほど!いちごの季語が夏なのは、露地栽培の旬の時期で、冬から春に店頭で見かけるのは、ハウス栽培だからなのですね。
観光農園「なぎさ園」の店主でいちご農家歴55年の中村さん。園では章姫・紅ほっぺ・四ツ星・スターナイトの4品種を栽培しています。
しかし、ここでまた新たな疑問が浮かびました。なぜ、冬から春にかけて長く収穫できるのでしょうか?この疑問に中村さんは「私の場合は観光農園なので収穫時期が集中しないよう、苗の定植時期を分けているからです」と解説。苗は年に1回植え替えられ、受粉後40~50日ほどでいちごが色づくそうです。
太陽の恵みいっぱい。石垣いちご

多くのいちご農家が並ぶ久能海岸沿い。通称「いちご海岸通り」と呼ばれ、石垣いちごの栽培が盛んです。石垣いちごは、積み上げた石垣の隙間に苗を植える栽培方法のことです。石垣いちごの発祥は、明治時代とされ、幾つかの説があります。川島常吉氏が、久能山東照宮の宮司から譲り受けた苗を石垣に植えた説や萩原清作氏が種苗商から取り寄せた苗を育てた際、伸びたツルが偶然、玉石の間に入り込んだのが始まりなどと言われています。
ハウスからは駿河湾を見下ろせます。
石垣いちごは、暖房を使わず自然の力を活かして栽培しています。久能地区は有度山(日本平)を背に駿河湾に面し、傾斜地に植えられたいちごは太陽の光をたっぷり浴びます。さらに海から反射した光が石垣に蓄積され、夜も暖房の役割を果たしてくれます。春に石垣いちご狩りをするなら、晴天後がおすすめ!
石垣を積み上げ、その土の中で栽培される石垣いちご。
「石垣での栽培は水はけが良く、『おいしい』と地元の方や遠方から来るお客さまにも好評です」と中村さん。石垣いちごは、寒い時期のほうが、味が良い傾向があり、春にいちご狩りをするなら、晴天が続いた後がおすすめだそう。太陽の光と熱でおいしくなるので、曇天と雨天が長く続くと味が落ちやすくなるからです。まだ1ヶ月ほどあるいちごシーズン。甘くてジューシーないちごを味わって、幸せな気持ちになりたいですね。<DATA>
■なぎさ園
住所:静岡県静岡市清水区増142
電話:054-334-1975
詳細はHPをご確認ください。
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