
「そろそろ限界」イラン情勢影響 プラモメーカーも苦戦 燃料値上がりは運送業界を直撃 耐え続ける日々はいつまで

イラン情勢の影響で原油価格の高騰が続き、静岡の地場産業プラモデルのメーカーでは、材料の仕入れに苦労しています。燃料の値上がりは日本の物流を支えるトラック運送業界も直撃し、不安の声が尽きない状況です。
プラモデルメーカー「そろそろ限界」
静岡県焼津市の老舗プラモデルメーカー・ハセガワです。
飛行機やキャラクターなど幅広いジャンルのプラモデルを製造しています。
<ハセガワ 長谷川勝人社長>
「プラモデルの材料になるPSです。これを溶かしてプラスチックにしてプラモデル(の部品)を作ります」
原油からできるポリスチレン=PSですが、ホルムズ海峡の事実上の封鎖によって日本の市場に入らなくなり、国内の在庫がほぼなくなったということです。
ハセガワで仕入れのメドがついたのは、4月2日朝のことでした。
<ハセガワ 長谷川社長>
「いろいろなツテをたどって国外から手に入れることができた。やっと8月ぐらいまでの原材料は確保できました」
Q. 8月以降は?
「今のところ非常に不透明な感じ」
ただ、調達にかかるコストは、これまでより20%から50%上昇しました。
近年、紙や印刷、ビニールのコストも上がっていて、悩みが尽きません。
<ハセガワ 長谷川社長>
「今までは利益を削ることで耐えてきたが、そろそろ限界に来ている。値上げは考えざるを得ない」
日本時間の2日、国民向けに演説したトランプ大統領。
戦闘終結に向けた具体的な道筋などは示さず、原油の供給懸念が続くという観測が広がったことから原油価格が急騰しました。

原油価格の指標となるアメリカのWTI原油先物価格は、攻撃直後から急上昇。
日本時間2日午前の演説のあと、一時1バレル=107ドル台をつけました。
"物流危機" 原油高はトラック業界を直撃

運送業界も危機に瀕しています。島田市に本社を置く山岸運送は約300台のトラックを所有し、主に食料品を県の内外に運んでいます。
<山岸運送グループ 山岸一弥代表>
「ここは給油スタンドですね。これが給油計量器だが、この下に地下に燃料タンクが埋まっていて3万リットルが貯蔵されるようになっている」
山岸運送では、燃料を元売り会社から直接仕入れる自前の給油所「インタンク」を備えています。
市場より安く抑えられるのが利点ですが、元売り会社が民間のガソリンスタンドへの供給を優先したといいます。
同業の他社からはインタンクへの仕入れが止まったという話もあり、危機感を募らせています。
<山岸運送グループ 山岸代表>
「この状況が続くと社会問題になるというか物流危機というか。確実にこの2か月後ぐらいには、そういった時代が始まってしまうのではないか」
アメリカとイスラエルによるイラン攻撃が始まって1か月あまり。耐え続ける日々はいつまで続くのか。不透明な先行きに多くの業界が苦しんでいます。
「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA









