2026年5月15日
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「伝統を失うことは静岡市にとってもマイナス」静岡市立・清水桜が丘高校の再編問題 両校同窓会と地元自治会が要望書提出「伝統の維持」を市長へ訴え

静岡市立高校と清水桜が丘高校を再編する方針について2026年5月15日、両校の同窓会が難波市長や県教委に対し要望書を提出しました。

「伝統を失うことは静岡市にとってもマイナス」として、OBらは学校名の維持や部活動の継続を求めています。

■両校同窓会と地元自治会が難波市長へ要望

5月15日に静岡市の難波市長に要望書を手渡したのは、静岡市立高校と清水桜が丘高校の同窓会、そして地元自治会のメンバーです。

静岡市は2026年3月、両校を再編する方針を発表しました。最短で2030年度に、中高一貫で後期は単位制となる新たな市立学校を設置する方針で、県立高校との統合も視野に入れた3つの案を示しています。

<静岡市立高校同窓会 大坪義武会長>
「静岡市が想定する新しい学校は、我々が思い描く市高の将来像とニアイコールですが、これを実現するためには、市高の高いポテンシャルと市高生の資質の高さが絶対に必要です」

静岡市立高校の同窓会は87年の歴史に触れながら、新たにつくる中高一貫校は「静岡市立高校」という名称を残し、現在の校舎の活用を求めました。

■統合の痛みを経験した清水桜が丘高校同窓会の訴え

<清水桜が丘高校同窓会 豊島教正会長>
「前の統合により、先輩たちは学校がなくなってしまった。アイデンティティがなくなり、かなりの方が学校同窓会から離れていきました」

一方、2013年に県立庵原高校と市立清水商業高校が統合して開校した清水桜が丘高校は、学校名の変更で多くの卒業生が同窓会から離れたと訴えました。

<清水桜が丘高校同窓会 豊島会長>
「清庵地区の経済界を支えてきた学校だと自負しています。これがなくなっちゃうということは非常に静岡市にとってもマイナスじゃないかと思っています」

■静岡市長「県と協議していく」

難波市長は深刻な少子化への危機感を示したうえで、市立の高校を残したいという思いは同じだと述べました。

<静岡市 難波喬司市長>
「どのくらいまで定員を市立高校でとれるのかは非常に厳しい。(要望を)尊重して、これからしっかりと県と協議をしていきたい」

両校の同窓会と地元自治会は午後に県教委も訪れ、検討プロセスの透明化と学校関係者との定期的な情報交換などを求めました。

<県教委 山下英作教育部長>
「いろいろな地域の考え方、事情があって、思いもある方もいらっしゃると思いますので、そこは丁寧に意見を聞きながら取り組みを進めたいというのが私たちの考え方です」

■静岡市以外でも進む"公立高校の再編"


母校がなくなることの寂しさは大きいものがありますが、少子化が進む中、高校の再編は避けては通れない課題になっていますね。

<植田麻瑚記者>
はい。静岡市だけではなく、公立高校の再編は県内各地で検討されています。

まず、浜松市や湖西市を含む西遠地区では2039年度までに、生徒数が34%減少すると見込まれていて、現在18校ある公立高校を13校程度に減らす方針が示されています。

さらに、静岡市では今回の市立2校を含む14校を段階的に10校程度へ集約するとしています。

適正規模を下回っている県立の静岡西、清水西、清水南は速やかに協議を行い、その他の高校については2028年度までに方向性を示すとしています。

■進学校でも定員割れが発生

少子化に加え、2026年度から私立高校の授業料が実質無償化され、その影響もあってか、定員割れの公立高校は2025年度、全90校中69校と進学校でも定員割れが起きる事態になっています。

<水野キャスター>
公立高校を取り巻く環境は大きく変化しているんですね。

<植田記者>
はい。一方で、学校は、地域コミュニティの拠点という側面もあり、今後は、地域や卒業生など幅広い声を聞きながら、慎重に議論を進める必要がありそうです。

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