2024年9月14日

【富士山かぐや姫ミュージアムの「愛鷹・箱根西麓の石器とくらし 旧石器文化とその周辺」展】 神津島の黒曜石が伊豆で使われている

約3万7000年前の地層から石器が見つかっている井出丸山遺跡(沼津市)、狩猟用の陥(おと)し穴の断面が見つかった初音ケ原遺跡(三島市)、旧石器時代の遺跡としては初めて国指定史跡になった休場遺跡(沼津市)など各地の発掘の経過や出土品を丁寧に説明している。
さまざまな形の石器の原料となった黒曜石の産地の説明に、しれっと「神津島(伊豆諸島)」とあるのに驚愕。3万年以上前に、神津島から伊豆まで、海を越えて黒曜石が運ばれていたとは。次回はこのあたりの事情についての展示を見たい。
(は)
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■富士山かぐや姫ミュージアム
住所:富士市伝法66-2
開館:午前9時~午後5時(月曜休館)
会期:10月20日まで
静岡新聞の論説委員が、静岡県に関係する文化芸術、ポップカルチャーをキュレーション。ショートレビュー、表現者へのインタビューを通じて、アートを巡る対話の糸口をつくります。
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