2024年11月13日

【かけがわ茶エンナーレ2024】 彫刻家石上和弘さん(静岡市)の代表作2点、掛川城を背後に



掛川城竹の丸では、デザインスタジオUOによる映像作品「茶の周囲としての急須群 vol 2」。日本家屋の中でリピートされる「生を受け、増殖する急須」の映像は、「茶器のある生活」を強烈に印象づけられる。急須の群舞、宇宙空間を漂う無数の急須など笑いがこみ上げるシーンも。



掛川城近くの商店街にある、かつて履物店だった場所で展開する山内啓司さんのインスタレーション「街中の光と音楽の演奏会」掛川市出身のピアニスト佐藤元洋さんの演奏が、ガランとした空間のスクリーンにきらびやかに映し出される。スクリーンの背後には地下足袋の看板広告や大祭のカレンダーなどが、別の映像作品と同居しており、過去と現在の記憶が混じり合う。
静岡新聞の論説委員が、静岡県に関係する文化芸術、ポップカルチャーをキュレーション。ショートレビュー、表現者へのインタビューを通じて、アートを巡る対話の糸口をつくります。