2025年4月1日
静岡新聞運動部

バスケ女子Wリーグのシャンソン、プレーオフ準決勝敗退も底力見せる!浜口京子コーチ、佐藤由璃果主将、エースの吉田舞衣選手が激闘を振り返る


バスケットボール女子Wリーグプレーオフは3月31日、愛知・豊田市総合体育館で準決勝第3戦を行い、レギュラーシーズン(RS)3位のシャンソン化粧品はRS2位のデンソーに73-78で敗れ、1勝2敗で16季ぶりの決勝進出を逃しました。過去のプレーオフで劇的勝利を収めてきた〝ミラクルシャンソン〟。第4クオーターで激しく追い上げ、その底力を見せつけました。試合後の会見で、今季途中から中川文一監督に代わって指揮を執った浜口京子コーチと主将を務めた佐藤由璃果選手、エースの吉田舞衣選手は悔し涙をにじませ、言葉を詰まらせながら激闘を振り返りました。

―試合を振り返って。
(浜口コーチ)負けてしまったことは本当に悔しいんですけど、選手は40分間通して自分たちの出せる精一杯をやってくれたので、感謝しかないです。

(佐藤選手)前半の点差が後半にすごく響いてたなっていうふうに思いますし、前半で相手にリバウンドをかなり多く取られてしまったのが、相手の得点に結びついてしまっていたので、そこを自分たちが徹底できなかったと感じます。

(吉田選手)昨日(30日)負けてしまって、今日(31日)のゲームに切り替えて臨めましたし、試合が終わる瞬間まで、コートにいる選手もベンチにいる選手も誰1人諦めないで前を向き続けて戦ってくれたので本当に改めていいチームだなと思います。

―第4クォーターで驚異的な追い上げを見せた。どんな気持ちでプレーしていた。
(佐藤選手)昨年からずっと20点差がついていたゲームをひっくり返して勝ち上がってきたので、自分たちの爆発力にはすごく自信を持っていた。後半始まるときも射程圏内だなというふうに感じていたので、最後の最後まで自分たちの力を信じて諦めることなくやっていたんですけど、やっぱり決定力が足りなかったのかなっていうふうに感じます。

(吉田選手)課題はチームとしてたくさん残った試合だったんですけど、個人的にはシュートが決まらない時間帯に打ち続ける勇気をくれたのは、チームのみんなだった。どうしてもチームを勝たせたくて、シュートも打ち切れた。シュートを決め切ってチームを勝たせるという部分では私の力不足。みんなには本当に感謝の気持ちしかないです。

―前半と後半のディフェンスの狙いと評価は。
(浜口コーチ)私たちはゾーンを3つ練習してきた中で、同じゾーンをやり続けても相手はオフェンスは慣れていってしまうので、そこをうまく使いながらやった1試合目はそこがフィットして勝てた部分もあったと思います。基本的にマッチアップゾーンが多かったとは思うんですけど、途中で3-2を入れてちょっと工夫して。やはり相手のメンバーが強い分、こっちは足を動かそうと思っていたので、そういった部分で含めいろんなディフェンスを試しました。

―第4クオーター(Q)のビッグスコアにつながった理由は。
(浜口コーチ)第1Qから第3Qまで、オフェンスリバウンドで相手に上回られていたので、試合前から課題にしていた部分を前半にやられて、セカンドチャンスに繋げられた場面が多かったのでハーフタイムを含め、第3Q途中からリバウンドをしっかり取り切ろうと徹底した分第4Qに繋がったのかなと思います。

ー今季は新設大会のユナイテッドカップで久しぶりのタイトルを獲得。プレーオフでも強敵デンソーに先勝した。
(浜口コーチ)シーズン途中で代行という形になって、シーズン前までの練習は中川さんが見られていた部分もあったので、オフェンスは全く違うバスケットというふうになったと思うんですけど、根本の中川さんのバスケットであるディフェンスからブレークっていうのは、軸としてチームづくりをしてきたので、その部分について選手はシーズン通してやってくれたのかなと思います。

日頃の練習を見て思うのは、みんなの可能性ってやっぱり無限大だなって思うので、発見が多いシーズンだったなとも思います。選手1人1人の色をいかに出してあげるかと、常に考えてきたんですけど、やっぱり1年目という力不足でこのような結果になってしまったのは、全てスタッフの責任だと思います。選手は本当に胸張ってシーズン戦ってくれたなと思います。

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