2025年4月15日
シズサカ編集部

ジュビロ磐田U-18監督に、FC東京やヴァンフォーレ甲府の元監督・安間貴義氏(浜松商業高出身)が就任!「幸せを感じています」


ジュビロ磐田U-18の監督に、浜松市出身でこれまでFC東京やヴァンフォーレ甲府などを指揮してきた安間貴義氏(55)が就任した。選手としても監督としても多くの経験を積んだ安間氏が、久々に戻ってきた地元でどんなチームづくりや選手育成を進めていくのか、話を聞いた。

【安間貴義】
1969年5月23日生まれ。浜松商業高ー駒澤大を経て、1992年に本田技研(現ホンダFC)に入団。ポジションはMF。主将を長く務め、日本フットボールリーグ(JFL)のMVPを獲得したことも。2001年の現役引退後、ホンダFCや甲府、カターレ富山、FC東京のトップチームで監督やコーチを務めた。

安間監督インタビュー


ー久々に静岡に帰ってきて、何か感じることはありましたか。
タイミングの問題もあるので、地元のチームに戻れるなんてことはないと思っていました。ほかにも関西方面のチームが呼んでくれたりしましたが、トップチームの指導が一番いいとは思っていなかったし、地元のクラブで未来を見据えている子たちに携われるのはすごく幸せなことだなと感じています。

僕がホンダの監督になった時、ジュビロ磐田は黄金期でした。当時「あそこに勝つためにはどうすればいいか」といろいろ考えていたから、自分の引き出しが増えたと思っていますし、ジュビロは今のホンダの礎を作ってくれたと思っています。

ジュビロや地域の方々のお役に立てるなんて、こんなに幸せなことはない。恵まれているなと思いながら取り組んでいます。

だから自分がこれまで経験してきたものを全部伝えたい。トップチームにユース出身選手が増えていき、そうやって周りを固めていけば、軸になるところにはクラブとしてもお金を掛けられるようになる。そうしたら、もう一度J1優勝を狙えるところまでいけるかなと思い描いています。

ーユースチームはプリンスリーグ東海で開幕2連勝です。
この年代は県外から選手を入れられなかった(※スポーツ制裁として新規選手登録の禁止処分があった)ので、「ちょっと難しい年になる」と言われてました。だけど、選手たちの反応がすごく良いと感じています。

指導を始めた1月からどんどん変化していて、しっかりしたゲームもできるようになってきています。彼らの成長、伸びしろにすごく驚かされています。もちろん彼らの反骨心もあるだろうし、しっかりしたものを与えてあげればこうなるんだと思います。

相手が最初から潰しに来ても嫌がらずに、しっかりと受け止めることができる。コンパクトフィールドを保つことができている。普段から意識して練習してきて、彼らの努力が勝利に繋がってきていると思っています。

ー就任してからどんなところを重視してトレーニングをしてきましたか。
自分は(各クラブで)トップチームをずっと見てきたので、「上で通用するのはどういう選手たちか」ということは分かっています。いろいろな戦術やシステムはあるけれど、絶対的なベースになる部分は外してはいけない。それをまずやろうということで、僕は「ジュビロスタンダード」という言葉を使っています。球際、切り替え、ハードワークの部分です。

長友(佑都)とはFC東京時代によく喋る機会があったのですが、いろんなチームでいろんな監督とやってきた彼に「何が一番大事だった?どの監督が面白かった?」などと質問した時に、「いや安間さん、そんなことよりもまずは球際、ハードワーク、切り替えですよ。それをやらないと、周りの選手にもスタッフにもサポーターにも認めてもらえない」って。彼らからハッと気付かされたことはたくさんありました。

だからまずはベースの部分を植え付けること。もちろんプロの下部組織なので、トップチームに繋がるように、システムもちょっと似てる部分はつくったりしています。だけど昇格できる選手は一握り。プロか大学か社会人か、彼らがこれからどこでプレーしていくか分からない。サッカー人生は続くので、どこに行ってもサッカーができるような指導をしています。

ーキャプテンで10番の石塚蓮歩選手は2戦連発5得点。ルヴァン杯でトップチームデビューも果たしました。
グラウンド内だけでなく普段の生活でも人間的に大きくなりつつあるのかなと思って期待しています。ピッチの中央に君臨していて、そこでしっかりとボールを動かしてくれるから、周りも思い切って前に出ていくことができている。再現性のあるシステムの要となっています。日本人は最近うまい選手が多いけど、彼は怖い選手。あのサイズで左利き。潰しに来られても弾き飛ばしていける。

ー安間監督は指導の中でどんなことを心掛けていますか。
自然体を心がけています。だから選手からも監督って呼ばれない。「安間さん」って呼ばれています。

「(選手のことに)興味を持ちつつ、放ったらかしている」という感じ。選手が何につまづいているかを観察し、選手に見えていないものを見せてあげたいと思っています。今年はビデオミーティングを取り入れて伝えるようにしています。できることは全部彼らに注いでいます。

ー静岡サッカーの復活に向けての思いを聞かせてください。
県内には情熱のある指導者は本当にたくさんいます。浜松開誠館高の青嶋監督と食事に行かせていただいた時には、指導者たちの交流や意見交換ができるような場ができないかという話が出たり。一歩を踏み出していければなと思います。

ー最後にチームの目標を。
もちろんプレミアリーグ復帰です。そこは外しちゃいけない。やっぱり勝たなくちゃ面白くないし、勝つためにいろいろなことをやっています。自分たちの可能性を広げていくためには、楽しいだけじゃ駄目だと思っています。

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