「一生をかけて償う」意識を失って…小学生4人死傷事故で男性が謝罪 数週間前の物損事故を家族に伝えず再び運転も 浜松市

浜松市中央区の市道で3月、小学生の列に軽トラックが突っ込み4人が死傷した事故。軽トラックを運転していた浜松市の78歳の男性が初めて、テレビカメラの前で取材に応じました。「一生をかけて償う」と語り、事故で亡くなった女の子と遺族に謝罪しました。

＜事故を起こした男性(78)＞
「この度は大変なことをしてしまい、大変申し訳なく思っております。今後、いかなることでも深く反省をしながら一生をかけて償っていきたいと思います」

男性は、5月5日午前、カメラの前で謝罪しました。

事故は、3月24日夕方に起きました。浜松市中央区舘山寺町の市道で、男性は軽トラックを運転し、小学生4人の列に突っこみました。この事故で8歳の石川琴陽さんが死亡し、10歳の姉を含む3人がけがをしました。

＜事故を起こした男性(78)＞
「亡くなられた琴陽さんには本当に申し訳なく思います。お姉さまにもけがをさせてしまい、ご家族の方、ご親族の方にもご心配をかけて申し訳ございませんでした。できることは、なかなかすぐには頭に浮かびませんが、ひとつひとつを思い起こしながら償っていきたいと思います。申し訳ございませんでした」

男性は、公の場で顔を出して謝罪をしたいとして取材に応じ、今後「一生をかけて償っていきたい」と語りました。また、事故の数週間前に意識を失い物損事故を起こしたことや、その事を家族に伝えず、再び、軽トラックを運転していたことなどを話しました。そして、今回の事故の直前にも意識を失ったとしています。

＜事故を起こした男性(78)＞
「自分の中で隠してしまった。それが3週間前の出来事」
Q.それは家族に伝えず？
「伝えませんでした」

男性は5月4日、初めて遺族のもとを訪れ、謝罪しています。一方、遺族は「謝罪は到底受け入れられるものではない」と辛い胸の内を明らかにしています。

静岡地検浜松支部は、男性に対し、任意での捜査を続けています。