2025年6月21日

墜落したB29搭乗員の水筒でウィスキー捧げる 約2000人が犠牲になった静岡空襲から80年 日米合同で慰霊祭【戦後80年】

約2000人が犠牲となった静岡空襲から80年が経ちました。静岡市の賎機山では、日米合同の慰霊祭が開かれました。
2025年で53回目となる日米合同の慰霊祭には、地元の住民に加え、在日米軍横田基地の関係者ら合わせて200人ほどが参加しました。
1945年6月20日未明にかけて起きた静岡空襲では、大量の焼夷弾によって市民約2000人が犠牲になったほか、空中で衝突したアメリカ軍のB29の搭乗員23人が亡くなりました。賎機山の山頂には慰霊碑が設けられていて、参列したアメリカ軍の関係者らは、墜落したB29の搭乗員が使っていたとされる水筒でウィスキーを捧げました。
<慰霊祭を主催する 菅野寛也さん>
「世界各地でこういうことができれば、戦争なんか起こるはずがないと思う」
主催者の菅野さんは2025年で92歳。この慰霊祭をめぐっては今後、どう引き継いでいくかが大きな課題となっています。
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