2025年7月29日

「弱いものを踏みにじる。戦争ってそういうもの」原爆の投下訓練で47人が死亡『島田空襲 慰霊のつどい』平和への思いを若い世代につなぐ=静岡

子どもたちに平和への思いをつなげます。太平洋戦争の終戦間際に47人が亡くなった「島田空襲」の慰霊のつどいが2025年も開かれました。
島田空襲の爆心地、静岡県島田市の扇町では犠牲者を悼み、戦争の悲惨さを若い世代に伝えるため毎年、慰霊のつどいが開かれています。米軍は終戦間際、原爆の投下訓練のため模擬原爆「パンプキン爆弾」を全国各地に落としました。
島田市でも長崎に落とされた原子爆弾と同じ形・同じ重さの爆弾が7月26日に投下され、47人が犠牲になりました。
慰霊のつどいでは地元の児童や生徒が平和への誓いを述べました。
<島田樟誠高校 内藤瑠星さん>
「島田に投下された模擬原爆で命を落とした方のためにも、僕はこの世界から一刻も早く核兵器をなくしていきたいと思っています」
小学生のときに島田空襲を経験した89歳の冨田昌弘さんも参加しました。
<記者>
「海外で戦争をしている国もありますが、どう思いますか?」
<冨田昌弘さん>
「子ども、弱いものを踏みにじるものです。戦争ってそういうものです」
参加した人たちは扇町公園に建てられた慰霊碑に献花して犠牲者を追悼しました。
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