
未来のエネルギー源として注目『レーザー核融合発電』実用化へ大きな一歩 浜松市で研究続けるスタートアップ企業が発表

未来のエネルギー源として期待されている「レーザー核融合発電」について、スタートアップ企業が浜松市で研究を進めています。今回、ごく小さなターゲットに複数のレーザーを1秒間に10回当てることに成功したと発表しました。
大阪市に本社を置くスタートアップ企業の「エクスフュージョン」は2024年、浜松市に開発拠点を開設し、レーザー核融合発電の実用化に向けた研究を進めてきました。
エクスフュージョンが目指す核融合発電は燃料に複数のレーザーを当てて原子核同士を融合させエネルギーを作り出し、発電につなげる仕組みです。この実用化に向けてエクスフュージョンは燃料となる直径数ミクロンのターゲットに複数のレーザーを安定的に1秒あたり10回当てることを目標にしていました。
約1年間、浜松拠点などで実験を繰り返した結果、自ら開発した機材を使ってこの目標を達成できたということです。
<エクスフュージョン 松尾一輝CEO>
「まだ商用炉のレベルには技術的課題はあるが、それでもそこに対する第一歩を踏み出せて、基盤となる施設を浜松で作れたのは大きな一歩」
エクスフュージョンは今後も浜松市でレーザーの強度や精度を高めるなどの研究を続け2030年代のうちに電力の供給を始めたい考えです。
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