
「3連敗しているわけだからスリーアウトチェンジだね」国民民主党 榛葉賀津也幹事長が“石破政権”について語る「根本的に国民生活が見えていない」

7月24日はスタジオにゲストをお招きしました。20日の参議院選挙で当選された国民民主党の榛葉賀津也さんにお越しいただいています。よろしくお願いします。
<国民民主党 榛葉賀津也幹事長>
よろしくお願いします。
<松下キャスター>
そして、今回の選挙戦で榛葉氏の取材を担当した坂口記者にも今日はスタジオに入ってもらいました。よろしくお願いします。
<坂口将也記者>
よろしくお願いします。
<松下キャスター>
さて、国民民主党、参政党が躍進し、参院選で惨敗した自民党。石破総理は続投の意欲を示していますが、政権は不安定な状況が続いています。
石破総理の進退をめぐる動きは慌ただしくなっています。23日は歴代の総理経験者と会談。退陣報道もある中、石破総理は改めて続投の姿勢を強調しました。不安定な石破政権に静岡県内の議員は。
<自民党 若林洋平参議院議員>
「責任を取らないってことはあり得ないっていう風に思ってますし、もちろんすべてが一人の責任ってことではないでしょうけれども、ただ執行部も含めてそれは考えるべきだと思います」
<自民党 勝俣孝明衆議院議員>
「目標を立てたわけですから、その目標に対してそれが届かなかった。それはなぜなのかということを含めてですね。検証し、それに対する責任をしっかりと検証していくというのは大事なことだと思いますね」
<松下キャスター>
この石破政権はもつのかもたないのかに関して榛葉さんはどのようにご覧になっていますか。
<榛葉幹事長>
常識的にはもたないね。2024年の秋の衆議院選挙。この春の東京都議選、そして夏の参議院選挙。3連敗しているわけだから、野球でやったらスリーアウトチェンジだねこれ。どう見ても。選挙の責任はまずは幹事長。しかし、これだけ衆参で過半数割れているわけですから、国政に大きな影響が出る。法案は通らないのでね。国が麻痺しますよ。その責任はやはり総理自身にありますね。
<坂口記者>
かつて演説の中でも、自民党の中からでも勇気ある人が声を上げるべきだという発言もありましたけども、県内の議員からこういった声が出るってのはいかがでしょうか。
<榛葉幹事長>
もっとはっきり言っていいんじゃないの。勝俣さんも優しかったね今ね。どう見てもこれでは政治が停滞しますし、今大事な局面ですからね。ご本人もこの日米通商交渉が一定の方向が着いたら決心するようなこと言ってましたから、本人の意図と違って急きょ、これまとまりましたからね。石破さんとすると、交代しろという声が党内から出るでしょうね。
<松下キャスター>
これやはり榛葉さんの目にも自民党内が混乱しているなというのは映っていますか。
<榛葉幹事長>
混乱してますね。もっと言うと地方組織ですね。都道府県連や青年局、こういったところからも、「石破さんでは地方は立っていられない」と、特に地方で一人区でそこはそこが抜けたように負けましたね。富山や山梨で国民民主党勝つんですから、ここはやっぱり地方に行けば行くほど、ガソリンを使わざるを得ない。そしてお米を作ってらっしゃる農家の皆さんが頑張っている。この農業政策の失敗と、いまだにやめるといった暫定税率の廃止。これを国民民主党をだましたんじゃなくて国民だましちゃったんですから、この選挙の敗戦もそうですけど、政策の失敗ですね。手取り増やさなきゃいけないのに、やった政策が給付金一回切りでしょう。おかしいって言ったら、じゃあもう一回やりましょうかって。根本的に国民生活が見えていないですね。
<LIVEしずおか 杉本真子キャスター>
まさにその余波が静岡にも広がっていまして、静岡選挙区では当選が出るのがかなり深い時間帯になりました。改めて今回の選挙戦を振り返りたいと思います。榛葉さんは約75万票を獲得し、5回目の当選を果たしました。前回の選挙では14万票の差をつけられた牧野さんに対し、約33万票の差をつけて2007年以来のトップ当選となりました。
静岡選挙区では榛葉さん、トップ当選圧勝という結果になりましたけれども、この結果はどのように分析されていらっしゃいますか。
<榛葉賀津也幹事長>
いや、これを私が強かったわけでも、国民民主党が人気だったわけでもなくて、それだけ静岡県民の皆さんが何とかして手取りを増やしてほしい。そして農家の皆さんもこれじゃ日本の農業、静岡の土地がだめになっちゃうよと。そして何といってもガソリン税の暫定税率や、103万円の壁、こういう具体的な政策を自民党が持っていない。やったのは給付金。それだけ国民の皆さん、県民の皆さんが生活苦しいんですよね。手取りや年金がちょっと上がっても、税金や物価はそれ以上に高くなってくる。その国民の悲鳴に寄り添えなかった今の自民党政権、これに対する怒りと何とかしてほしいという県民の皆さんのSOSの受け皿になっただけだと思っていますので、謙虚に勝って兜の緒を締めて、政策実現に邁進をしたいと思います。
<坂口記者>
県外の活動も含めてたくさん取材をさせていただいたんですけれども、来ていた演説を見に来ていた方を見ると、10代や20代学生の方も非常に多かったなという印象を受けました。そういったところは党の戦略とマッチしたというところはあるんでしょうか。
<榛葉幹事長>
はい、我々はですね。かつては若年層、例えば10代20代をターゲットにした政策っていうのは、普通の政党はあまり打ってこなかったんですね。つまりはその年代は選挙行っていないので、行かないだろうと。選挙に行く高齢者の方を向いた政策を打つ傾向にあった。シルバーデモクラシーと言うんですけど、我々はやはりこれからの日本を背負っていくのは10代、20代、30代。この方々を現役世代をしっかり守っていこうと、徹底的にその政策を訴えて。先の衆議院選挙も103万円の壁なんていうのはなんだそれと。でもそれは学生たちが「やってほしい」という声がたくさんあったんですね。最初1本のメールですけど、それが実際に山が動いて、学生君たちも自分たちの政治が変わるんだと、自分が一票で変わるんだと。今投票権を持っていない中学生・高校生がものすごく関心を持っておじいちゃん、おばあちゃんに「選挙に行って」と言うんですよ。自分に投票権がないので大きく変わっていると思います。
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