
「祭りも年々お金がかかりまして」持続可能な運営へ『清水みなと祭り』個人協賛を導入 学生ボランティアも活躍=静岡

8月1日から開催される清水みなと祭りは今回で76回目を迎えます。全国で多くの祭りが継承の難しさと向き合うなか、次の世代へとつなげるため、新しい取り組みを始めました。
7月26日、静岡市清水区で行われた地域の祭りです。清水みなと祭り実行委員会と港かっぽれ振興会のメンバー約20人が踊りを披露しました。
8月1日から始まる「清水みなと祭り」を一緒に盛り上げようと地域の人たちも参加し、気持ちを一つにしました。
8月1日から3日間に渡って開かれる清水みなと祭りは、2025年で76回目。「港かっぽれ総踊り」や「清水次郎長道中」では多くの人が踊り、盛り上がりを見せるほか、最終日には海上花火大火会も実施され、静岡県の内外から多くの人が訪れます。
2025年のテーマは、「祭りの力を未来に繋ぐ」。伝統の祭りを継承していくため、2025年から始めた取り組みが個人協賛です。
<清水みなと祭り実行委員会 鷺坂哲志副実行委員長>
「祭りも年々お金がかかりまして、特に安全に進めるための費用が掛かるということで、安全に楽しく進めていくために個人協賛を今年から募るようにした」
1口5000円で誰でも応募できる個人協賛。集まった協賛金は、祭りの安全対策や行事の運営資金に使われます。返礼品が海上花火大会の招待エリア入場チケットということもあり、目標としていた200口を超える約250口の応募がありました。
<鷺坂副実行委員長>
「資金を作らなきゃいけないということもあるので、(花火の席も)グレードアップした席を用意して、これからも進めていきたい」
祭りを未来につなぐために、欠かせないのが若い人たちの力です。清水みなと祭りには学生ボランティアが多く参加し、運営を支えています。
<学生ボランティア 佐野颯太さん>
「広報の仕事として世界にいろいろな形で発信をしていきたいと思うので、皆さん頑張りましょう」
祭り当日に各ブースで活動するほか、会議にも参加し、意見を交わしてきました。
<佐野さん>
「祭りで盛り上がっている皆さんといると自分も鼓舞されるような気持ちになったり、自分も熱くなれるので、祭りを作る機会がボランティアという形であったので参加した。自分のできること、(祭りの様子を)SNSやYouTubeで発信していきたい」
みんなが楽しめる自慢の祭りを未来へ。関わる人たちの熱い気持ちが祭りをさらに盛り上げます。
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