
「いざという時に慌てないための心の備えを持ってほしい」防災を発信するアイドル『Orange Leaf』夏ライブに込める思い【わたしの防災】

静岡のご当地アイドルOrange Leafは、ライブと並行して防災意識を高める活動に取り組んでいます。いかに防災を身近に感じてもらうか。被災地からの思いも込めて8月に開催するライブで伝えようと奮闘しています。
静岡市清水区を拠点に活動するご当地アイドル・Orange Leaf。2年前に活動を開始した幼馴染2人組のアイドルです。イベントやお祭りでライブを行うなどアイドル活動をしています。
<ファンの女の子>
「歌が上手で、ダンスも上手で、おしゃべりも上手なところが好き」
彼女たちは、これまで何度も東日本大震災の被災地に足を運び、震災遺構などを訪問しています。また被災地を応援するコンサートにも参加してきました。
被災地での活動から感じたことを静岡に伝えようと、宮城県気仙沼市の缶詰工場が4年かけて復興したエピソードを元に作られた曲を歌います。自分たちのアイドル活動から防災の大切さを身近に感じてほしいとの思いです。
<まなさん>
「静岡もいつ地震が起こるかわからないので、命が助かるような判断力をつけられるような、いざという時に慌てないための心の備えを持ってほしい」
彼女たちの次なる舞台。それは、8月16日に開催するデビュー2周年記念のワンマンライブです。会場は今までで最大規模の400人以上を収容します。
<みゆうさん>
「広ーい。一番広いと思います。私たちが2年活動してきた成果を皆さんにパフォーマンスできる日にしたいと思っています」
このライブでもみんなに防災を分かりやすく身近に感じてもらおうと、専門家らをゲストに招いて2人とトークショーをする予定です。ご当地アイドルが防災を発信する。この取り組みには専門家も注目しています。
<常葉大学社会環境学部 阿部郁男教授>
「アイドルや若い芸能人が被災地で活動する。その場所で感じたことや聞いたことを、これから災害が来るかもしれない場所で発信することが、若い人たちの意識を高めることにもつながる」
被災地に赴いて、感じたことを発信する。7月中旬、2人は4回目の訪問先として宮城県石巻市を訪ねました。
震災遺構の小学校を訪れ、6歳の娘さんを亡くした佐藤美香さんから「命を大切にしてください」という話を聞き、思いを受け取りました。
<みゆうさん>
「アイドルが話すことで興味を持ってもらえると思うので、私たちが感じたこと、思ったこと、そして静岡の人にも意識してほしいことを中心にライブで話したい」
<まなさん>
「私たちが震災学習で学んできたことを皆さんに伝えることはもちろん、ライブを楽しんでいただきながら学んでもらえれば」
2人は、静岡で備えることの大切さを伝えます。防災を伝えるご当地アイドル・Orange Leaf。8月16日、被災地の思いを胸にステージに立ちます。
「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA