
連日の暑さ 外出控えにあの手この手 35℃以上で限定の”お得な”サービスも

2025年8月19日も厳しい暑さとなった静岡県内。観光地やデパートでは、集客のネックとなる暑さと向き合い、さまざまな取り組みを進めています。暑い日限定のお得なサービスは消費者からも好評です。
じりじりと照り付ける強い日差し。19日も午前中から気温が上がりました。浜松市天竜区では35.6℃の猛暑日を記録し、静岡県内18の観測地点のうち17地点で30℃以上となりました。このほか、静岡県川根本町で34.9℃、浜松市天竜区佐久間で34.7℃、静岡市駿河区で34.1℃を観測しました。
自然の中で絶景やアクティビティが楽しめる静岡県三島市の三島スカイウォークです。この暑さを受け、7月中旬から営業時間を早めました。その時間は朝の7時です。※熱中症対策期間は7月19日から8月24日まで
<社会部 大西晴季記者>
「現在、午前8時半ですが、手元の気温計は26℃を示していて、涼しく感じます。暑さを避け、多くの人が訪れています」
午前中の早い時間帯、朝から晴れた日は日中と同じくらいにぎわっているそうです。
<神奈川から来た人>
Q.朝早くから開いているのはどう?
「うれしいです。空いてそうなので、朝早く来れば」
<広島から来た人>
「ありがたいと思います。特に私のように年寄りは朝早いので。こういう時間からやってもらったらありがたいですね」
塩分を補給するタブレットや日傘の無料レンタルなど暑い日の日中でも楽しんでもらえるようぬかりなく準備しています。
<三島スカイウォーク広報 野田依利さん>
「夏休みとかお盆の時期は早くから皆さんに来ていただいた。少しでも涼しく感じてもらえる環境を整えているので、ぜひ来ていただきたい」
松坂屋静岡店です。2025年から暑い日限定のお得なサービスを始めました。
<松坂屋静岡店食品担当 鎌倉弘樹マネージャー>
「今年の夏から『暑トク』という猛暑日に対応したサービスを実施している」
このサービスは、前日の予報で静岡の最高気温が35℃以上となった場合、当日の午後4時から、一部の売り場で商品の割引や増量を実施するものです。
この「ごちパラ暑トクサービス」は大丸松坂屋アプリ会員限定で、9月末まで実施されます。
夏の家庭では調理が大変な揚げ物や夏バテ防止にぴったりのフルーツなど幅広い食品が対象です。
<鎌倉マネージャー>
「多い日には、2桁(%)、1割以上来客数も減りますし、売り上げについても、非常に厳しい日もありました。普段よりはちょっと食べてみようかなとか思っていただけたらうれしい」
<買い物客>
「買い物があればしょうがなく出るんだけど、なるべくなら出たくない」
Q.こういったお得なサービスがあると..
「助かります。本当に」
専門家は、最高気温が35℃を越えると、経済にとってマイナスの影響が出ると話します。
<静岡経済研究所 田原真一研究員>
「35℃以上になると、やはり熱中症の不安から外出を控える人が増えるので、お客さんの数が減ってしまう、こういうマイナスの面が大きくなってしまうということが言われている。お客さんの行動の変化に対応して、例えば営業時間を調整したり宅配、ネットスーパー事業は伸びているので、そういった事業への参入を検討するのも一つの方策かなと思う」
厳しい暑さが続く中、客足をどう確保していくか。企業の模索が続いています。
<久留嶋怜気象予報士>
静岡県内は今週もまだ暑い日が続き、各地で猛暑日も予想されます。引き続き熱中症には警戒が必要です。秋が来るのはまだ先になりそうです。
「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA