2025年9月7日

ジュビロ磐田のハッチンソン監督、“静岡ダービー”の敗戦に「最後の質を上げていくこと」ブラウンノア賢信の右ウイング起用には手応えも

静岡市清水区のIAIスタジアム日本平で9月6日、静岡県J4クラブ強化トレーニングマッチが行われ、ジュビロ磐田は0−3で清水エスパルスに敗れました。ただ手薄となっていた右ウイングでフル出場したブラウンノア賢信選手がキレのある動きを見せるなど、収穫もありました。左ウイングの倍井謙選手とともに、残り10試合で攻撃を活性化してくれそうです。
ジョン・ハッチンソン監督「チャンスの数を増やさなければ」
-試合を振り返って。非常にタフな試合となりました。チーム全体を混合にして臨んだ試合にはなりましたが、キックオフ直前で力也(上原選手)が少し不調を訴えたので、変えざるを得なかったというところの難しさはあったんですけど、その中でもチャンスを作りつつ最後の質のところで決め切ることはできなかった。こういったものがのちのち痛手となってくるので、そこはしっかり改善したいなと思っています。
ただ清水さんも非常に良いチームで、非常によく鍛えられているチームだと思っているので、こういった試合でこそ我々のフットボールというのが大きく成長するのかなと思っているので、やれてよかったです。
-前節の大分トリニータ戦同様に、相手の守備ブロックに手こずりました。
そこは間違いなく改善したいですし、今週もそこを取り組んできましたし、週明けも取り組んでいく予定ではあります。ただフォワードだったりウイングだったりトップ下の選手がより価値があるというのは世界のフットボールもそうですけど、そこが必要だからこそ価値が高いと思っているので、引き続きそこは自分たちの選手をプッシュし続けて改善していかなければいけないと思っています。
今シーズンここまで悪くない、いいレベルだと思うんですけど、この残りの10試合でさらにチャンスの数というのを増やさなければいけないなと思っています。
-ブラウンノア選手が90分間出場しました。彼の評価は。
今のチームに必要なポジションがウイングなので、そこでの出場時間というのを必要としていたので、そこで出てもらいましたし、ノア以外も全てのウイングの選手は本当にチャンスも作っていいゲームをやっていたと思っています。
ただ最後の質の部分はもっと上げていかなければいけないんですけど、倍井謙にしても、角昂志郎にしてもチャンスを作れていた。ただやっぱりチーム全体として枠に入れなければいけない。そこで入ってくればおそらく運もこちらに転がってくると思っているので、そこのシーンを増やしていきたいなと思っています。
ノアに関してはハードワークしていましたし、悪くない試合だったと思います。今日やったことに関しては大きな前進だと思うので、このまま続けていってもらえたらなと思っています。
-1週間後のFC今治戦について。
まずはしっかりと自分たちのフットボールを見つめるところだと思っています。選手にも常々言っていますが、まずは自分たちにベクトルを向けること、自分たちにしっかりチャレンジを課して、グッドなパフォーマンスをグレートのパフォーマンスにしなければいけないと思っています。
ただしっかりといいパフォーマンスをして、良い結果をもたらせる自信もあるので、まずはしっかりと自分たちに矢印を向けるということが大事だと思っています。もちろん今治の強みというところに対して対策しなければいけないと思っています。
個人的に監督も知り合いですし、本当に素晴らしい方、そして素晴らしいフットボール観をお持ちではあるので。ただ最大の敵は自分たちだと思っているので、自分たちのフットボールをいかに改善していくかというところが大事になってくると思います。
-グレートなゲームを期待しています。
でないとまずいですよね。
MF倍井謙「悲観するような内容ではなかった」
-なかなか相手を崩しきれず、難しい試合になりました。
結果からしたら負けてしまいましたけど、でも僕はあんまり悲観するような内容じゃなかったのかなと思っていて。2本目に関してゴール前まで迫る回数も多かったですし、自分たちが狙いを持ってボールを動かせたシーンなんかも何回かあったので、そういったところでよりクオリティーを上げていかなければいけない部分でもありますし。
ただ失点シーンなんかもそうですけど、もう何失点かしてもおかしくないような場面もたくさんあったので、粘り強さなどはもっともっとやっていかなければいけないかなと思います。
-大分戦の反省も踏まえ、崩しを意識して臨んだようだったが。
そうですね。自分に関して言ったら毎回どれだけ勝利に導けるようなプレーができるかというところは、自分のタスクであると思うので、そういった中で今日は昂志郎と良い関係を作れたところもありましたし、1本惜しいシュートがあったりだとか、ゴールに迫る回数は悲観するような内容ではなかったと思うので、さっきも言いましたけど、そこの質だけかなとは思います。
-ブラウンノア選手が逆サイドにいることで、倍井選手のターゲットが増えるのでは。
普段一緒に生活していてもデカいなって思うぐらい。あいつが中に入っていることでそういったターゲットにもなると思いますし、あとは彼の左足なんかも、彼もクロスを上げると思うので、そういったいろんなバリエーションを試しながらできればいいかなと思います。
-倍井選手は守備意識も高めていますね。
やっぱり全員攻撃、全員守備という形で自分たちはやっていますし、そういった中で監督からアグレッシブさというものは日に日に求められてるというか、そこは僕だけじゃなくて、みんな強く言われているところでもあるので、そういったものを自分も体現したいと思って意識的にはやってるつもりでありますし、そういったハードワークでもし1点でも防げるような場面があれば、それに越したことはないので、そこは引き続きタフに戦えればなと思います。
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